一番身近なご先祖様は誰ですか???
「一番身近なご先祖様は誰だか分かりますか?」
以前、ある方より尋ねられました。
「(他界した)おじいちゃん、おばあちゃんでしょうか?」
そう私が答えると、こう教えて下さいました。
「ご両親ですよ。だから、お墓参り同様、
ご両親を大切にして下さいね♪」
振り返ると、中学入学と同時に、般若心経を覚え、
お墓参りが趣味になった私のルーツは、いうまでもなく両親。


自営業で忙しかった父は、仕事から帰ると、
どんなに遅くても、木魚を鳴らしながら般若心経を唱え、
経理データを処理してから、夕食を食べていました。
「生き仏の墓掃除!
死んでからでは、こんな温かい墓掃除は出来ない」
これは、今から約10年前、
伊勢・内宮そばにある修養団において、
『財団法人修養団 伊勢道場長(当時)中山先生』
より伺った言葉です。
母の日に、お婆さんの墓参りへと
母娘で行かれた娘さんが、帰宅後、
お母さんの背中を流しながら発した一言だそうです。
般若心経を暗誦し、お墓参りが趣味なって、
早いもので30年以上の月日が流れましたが、
お恥ずかしいことに、私は未だ、
両親に感謝の言葉を伝えるのがとっても照れ臭い。
「父親が亡くなったときは、とっても寂しかった。
でも母親は、自分の一部が抉り取られたような気がした」
「生きてらっしゃるうちに、親孝行しておきなよ、佐倉くん」
お母さんの葬儀から戻られたばかりの直属の上司から、
その昔、しみじみこう云われました。
私の尊敬する方は皆さん、次のようにおっしゃいます。
『自分自身、そして、自分の親や子供を深く愛せずして、
真の意味で、人様を愛し、お役に立つことはできません』
伊勢において、中山先生はこうもおっしゃいました。
「人(子供)に“あなたの(パパ、ママ)の仕事は何ですか?”
と聞かれた時は、仕事の種類(職業)では無く、
“人のお役に立つことです”と答えてもらいたいものです」
「過去が咲いている今
未来のつぼみで一杯の今」
過去が今をつくり、今が未来をつくり出す!!
ご先祖様、自分、子孫へと
(血族だけではないと私は思います)、
想い、生き様、習慣までもが受け継がれる☆
本日最後は、マザー・テレサの言葉で締めさせて頂きます。
「大切なことは、遠くにある人や、大きなことではなく、
目の前にある人に対して、愛を持って接することだ」
そして、“世界平和のために何をしたらいいのか”
と尋ねた人には、こう答えられたそうです、
「(ここから、あなたのお家に早く)帰って、
家族を大切にしてあげて下さい!!!」
~身近な生き仏には、やっぱり少し気恥かしいですが
思い出す度に、深い想いになります♪~
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