首長族の村に泊まり、タイの山奥で一緒に農作業をした話

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他の2つの村にはない活気が、この村にはあるようです。


子どもたちの着ている服はみすぼらしく、ドロドロに汚れていますが、それでも彼らは元気いっぱいに走り回っています。

子どもは遊びまわるものなのだから、服が汚くなるのは当然のことです。

日本では汚い服を着た子どもの姿はあまり見られなくなりましたけどね。










ガイドのナムリンがくれた情報によると、

夕方になると村の娘たちが川で水浴びをするらしい。

もちろん裸ではありませんが、これは一見の価値がありそうです。


美しい首長族の娘たちの水浴び!

なんだかわくわくしてきました。

なんだか当初の目的から大幅に逸れてしまっている気がしないではありませんが、

まあその点は大目に見てあげましょう。




日が暮れるまで川岸で見張っていたのですが、誰も水浴びなんてしにきませんでした。

娘たちはおろか、誰一人やってきませんでした。

川辺にいたのは、カメラ片手の怪しい東洋人の男ひとり。

そりゃあまあ、そんな変な奴がいたら誰も来ませんよね。



無念ですが仕方ありません。

ここはひとまず退却するしかなさそうです。

宿に戻って、荷物の整理でもすることにしましょう。


(ここが今夜の私の寝床)






私を家に泊めてくれるのは、マシャという女性。

彼女には4人の娘と2人の息子がいます。


マシャは英語が少し話せるのですが、かなりわかりにくい。

How much? のことは 「ハマ」

Japan を 「ジュプ」

と発音します。

意思の疎通は難しそうですね。





マシャが台所で夕食の支度をするところを見学させてもらいました。

家の中を鶏が走り回っています。


これ、鳥インフルエンザが流行したら、

一発でアウトだろ。



台所に鶏が侵入してくる度に、マシャが「シッ、シッ」

と追い払います。


「あっちへ行きな。喰われたいかい?」


恐ろしいことを平気で言う女性だ。



台所の床には隙間があって、そこから床下が見えるようになっています。

調理済みの生ゴミなんかは、その隙間から床下へと投げ入れます。


「カァーッ、ペッ!」

痰(たん)なんかも床下へと吐き捨てます。


首長族の家には、ゴミ箱なんてものはありません。

すべてそのまま大地へと返すのです。


一見合理的なようにも見えますが、よく考えてみると、この家は生ゴミの上に建ってるってことなんだよな。

食事時を前に、なんだか複雑な気持ちになってしまいました。


(台所)




夕食の時間になり、マシャの子供達が帰ってきました。

長女のムコはかなり英語が達者。


よかった。

これでコミュニケーションがはかれる。



ムコは若い女の子。やはり私の持つipadやデジカメに興味津々です。

ipadを渡すと、ずーっといじってました。


「ちょっと、これ」


私の撮った写真を見ていたムコは、ムッとした表情で私に一枚の写真を見せます。

どうやら、私が彼女の家のトイレを撮ったのが気に入らないらしい。

そりゃそうですね。


そして、夕食のお味なのですが、

うーむ・・・




夕食後、ムコがおもむろにギターを取り出して、歌を歌い始めました。

首長族の歌はなんとも言えないもの悲しさを帯びていて、聞いているとなんだかせつなくなってきます。




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