Bride of Japan 2014 ファイナリスト 小西麗 京都ビューティーキャンプ

 ファイナリストへ選出され、京都ビューティーキャンプに参加することになった。まず、参加前に驚いたのは各々選んだ交通手段で現地集合であること。到着して驚いたのは、どんどんとタイトになっていくスケジュールだ。書類選考、一次面接、二次面接、と目前の課題へ取り組むのに精一杯だった私は、この京都ビューティーキャンプに参加する段になって、遅ればせながらミス・コンテストには相当の熱意とあらゆる点においての順応性が求められているということに気づいた。これは大変なことになってきたぞ、と思ったことを覚えている。


 三日間の合宿は強行スケジュールだ。京都へ到着して、荷物を持ったまま細見美術館へ。美味しいお抹茶と涼しさを感じるすてきな水羊羹をいただく。ようやく、京都だ! と実感。姿勢を正し、館長さんから琳派についてお話しを伺った。伊藤若冲が琳派ではないって、知ってますか? 私は、昔同じ展覧会で展示されていた印象が強くて、てっきり彼が琳派の絵師なのだと思っていた。あの金色の感じが、私はすきだ。琳派から大きく影響を受けたというクリムトもすき。館長さんはとてもフランクにお話ししてくれて、愉しく拝聴した。琳派を語るには避けられぬ風神雷神図屏風のお話の際には、アニメーターである井上涼さんの作品「風神雷神図屏風デート」が、私の頭の中でエンドレスリピート再生されていた。余談だ。たらしこみのー雲カーでー……♪


 翌日には、比叡山延暦寺へ修行に向かった。行きがけに通過した琵琶湖がとても綺麗だった。坐禅を組んだり、写経をしたり、精進料理をいただいたり、と禅修行盛りだくさんの1日だ。坐禅は、叩かれると頭がとてもすっきりして、冴え渡るような感覚に驚いた。あれは、血流なのかしら。 久方ぶりに正座をした。比叡山延暦寺の根本中堂というのは、仏教の総本山である。実際にお坊さんからお話を聞いたり、境内を歩き回ったりしていると、昔詰め込み頭の隅に追いやられていた知識でしかなかったものたちに、直に触れた感覚があった。知識の手触りはとても心地よいものだった。



 最終日には、和装でマナーを学んだ。着物の貸出と着付けの場所を提供していただいた豊和堂さんには、刺繍の美しい白無垢がずらりと並んでいた。上品で綺麗な着物を用意してもらっていて、ファイナリストたちみんなでお気に入りを選ばせてもらった。着物がすきだ。洋服とはまた違った胸の高鳴りを感じる。その日着せていただいたのは、シンプルだけど帯のパステルカラーが映える素敵なものだった。上品な鳥の子色で、かわいかったなぁ。白無垢も羽織って、歩き方の指導を受ける。そうだ、本番では白無垢を着るのか。また少し本番へ向けての、実感が湧いた。着付けてくれた先生から、懐石料理をいただきながら美学についてのお話を聞いた。前日の禅の心とは対極の感覚で興味深かった。




 三日間ファイナリストは同じ屋根の下、町屋に泊まっていた。とても広くて古くて、お風呂が広くて(これは私の中でとても大切である。)すごく雰囲気のよい宿だった。素泊りだから、朝ごはん自分で用意をしていたのだけれど、そんな小さな選択肢の中にもファイナリストたちの個性を感じた。壮大な吹き抜けのある造りで、すてきな古民家だ。ばたばたと弾丸スケジュールだったので、お土産を買ったりする余裕もなかったから、着物の貸出提供いただいた豊和堂さんからのご厚意でいただいたお土産がとても嬉しかった。ありがとうございました。予備知識があると、いろんなものをおもしろいなあと思えるということを改めて感じた。これから色々なものへ触れたときに、面白味がわかる人間になりたいと思った。おもしろさの本質がわからないひとが、周りのひとへ発信なんてきっとできないからだ。



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