小さな手

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闇に居たら、産めなくなる。

光を見つけた。

病気に勝てる様な希望が出てきた。

帰り道、前日電話した友達にまた泣きながら電話。

今日は、涙から笑いに変わった電話。
泣き笑いしながら、たくさん話した。






臨月間近で、出血をし。
緊急入院をし、予定より早くに出産。

お腹で、成長が止まってしまっていたらしく。
とても小さな小さな赤ちゃん。



スグに機械の中に入れられちゃったけど。
呼吸器つけながらも必死で生きようとしてる私の赤ちゃん。


その小さな小さな手に。

私は闇から希望をもらった。

友達・家族から愛をたくさんもらった。

何より、この激動の1年を支えてくれた主人からの愛。


ミンナから愛を、希望をもらった。

1年で色々な感情に支配され。

でも、たくさんの愛と希望を噛み締めた1年だった。



そんな我が子の名前。
「愛希(あき)」

今では騒がしく元気な悪ガキ。


病気はずっと続く。

でも、またこの小さな手に希望をもらい。
前を向いて歩けるだろう。



そして。
闇の中さまよった私の心は、すでに過去になり。

泣いて、笑って…
怒って、また笑う。

そんな一部になる…



でも、もし願っても良いのならば。

この愛して止まない小さな手を守れる「健康な身体」を…


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