【子育てよい旅☆第3回】見たらわかるでしょ! と言われても、わからないときの子ども。~階段と脳神経②~

前編: 【子育てよい旅☆第2回】四国「こんぴらさん」で子どもの発達訓練。~階段と脳神経①~

 子どもに「見たらわかるでしょ」と言いたくなるときありませんか?

 

↑大人の小言の定番「見たらわかるでしょ!」


 私もあります|д゚)


 でも、子どもにとっては、見てもわからないっていうこともあるんです。


 見てもわからないのであれば、それはなぜなのか? どうすればいいのか?

 考えてみましょう。



     ☆




 エプロンが、フックにかかっている。


 何気ない光景ですが、これを見て思うことがあります。



 このエプロンを取ろうとして、エプロンを引きちぎってしまうことはないだろうか……。


 え? そんなこと、あるわけないじゃん?


 いや、そういうことがあるのです。


 みんながみんなエプロンを引きちぎってしまうわけではありませんが、障がいの重い子の場合、無理やり引っぱって、ちぎってしまうこともあります。


 障がいが重いとはいえ、何もわからないわけでもないのです。

 3カ月くらい、毎日手取り足取りでエプロンを取っていると、エプロンを取るということはなんとなくわかってくる。


 けれども、いざ自分でやらせると、エプロンを引きちぎってしまう。

 Sカンごと壁を壊してしまうこともあります。


①一度ひもを上にあげて

②ひもが浮き上がってから

③自分のところに引き寄せる


 という動作を、自分で考えて行うのが、もはや難しいのです。


 そういうとき、私たちは「見たらわかるでしょ」と言いたくなります。大きな声で何かを言われていることはわかりますから、子どもはパニックになってしまう。親御さんはヘトヘトです。


 「見てもわからない」。では、なぜ「見てもわからない」ということが起きてしまうのか。


 実は、障がいのある子に限らず、脳の「ある部分」の働きが弱いと、「見てもわからない」ということが起きます。


 一体どこなのでしょうか。


 そして、そんな脳の弱さをちょっとでも強くできるとすれば、私たちは何を子どもにしてあげればいいのでしょうか。



     ☆



 ↑再び、四国にある階段だらけの神社「こんぴらさん」


 1300段以上の階段、どうやってのぼりますか?


 疲れるので、ゆっくりのぼりますか?

 それとも、階段タクシーにお願いすることにしますか?


 いえいえ。子どもを変えられるかも、と思うのであれば、

  時速5km/h以上で登りきります。


 これは、脳の運動前野と呼ばれる部分を鍛えたいためです。


↑紫の部分


 そして、ここが「見てもわからない」ことと関係してきます。



 なぜ、ここが「見てもわからない」ことと関係があるのか……。


 実験データがあるのです。



(出典:丹治順『脳と運動』第2版、共立出版2009)


 透明のガラスケースのなかにあるリンゴを、おさるが取る実験です。

 ガラスには四隅に穴が開いており、その穴に腕を突っ込めば、リンゴを取ることができます。


 ところが、運動前野を傷つけられたあとのサルは、目で見えている情報をうまく使いこなせず、リンゴまで手を伸ばすという動作を自分で組み立てることができなかったのです。


 つまり、目で見えているにもかかわらず、ひらめかなかったということになります。


  運動前野が弱いと、見えていても、ひらめかないのです。


 この運動前野を鍛えるのに、四国の「こんぴらさん」のようなところは いいのではないかというのが、私たちの意見です。





 


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