男の子は青。女の子は赤。

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わたし
あのね。ママね昔から人と違うものが好きだったの。皆とおんなじが嫌でね、いつも自分が好き
って思うものを好きでいた。

でも、それって皆と違うこともよくあって、変って言われることもあったの。

でも、ママねそうゆう時、こう思ったの。


【だから何?って】


だって自分が好きなものを好きって言えるのって、とっても素敵なことだとママは思うの。
むしろ、かっこいいって。

個性って知ってる?



娘様
ううん。



わたし
個性っていうのはね、その人それぞれの好きなものだったり、素敵なところ。
その人にしか、持ってないとくべつなもの。

娘様は、なんで青を選んだの?


娘様
青が好きだから。でも、誰も女の子で青いシューズ履いてる子いないから、笑われるかもって思って。


わたし
大丈夫。もし誰かに何か言われても、だから何?って思って。

娘様が好きって思う気持ちを大事にしていれば、それが当たり前になるから。

ママは娘様の個性大好きだよ。
かっこいいものが好きな娘様をママはとってもかっこいいって思う。

ママはそんな娘様が大好きだよ。

ただ、どうしても赤いシューズが良ければ明日また買いに行こう。それは、娘様が決めていいよ。

赤にする?青にする?


娘様
わたし、青いシューズにする!明日から青いシューズ履く!


そう言ってニッコリ笑った娘様。


わたし
よし!ご飯にしよっか。
今日はなんにしようっかなー


娘様
わたしも手伝うー♪♪





昔から、私が住む田舎では男の子は青、女の子は赤って決まってた。


私もそうやって育った。

個性を大事にと言いながら、自然と出てしまった言葉。



わたし
えっと、赤じゃないの?



何気ない一言で、人は迷い後ろへ引き返す。

きっと娘様は、シューズを買う時ただ好きという、理由で青を選んだ。



それを、母親の一言で一瞬で学校の皆のシューズの色を思い浮かべたのだと思う。



人は後悔する生き物。

私も自分の一言を激しく後悔した。


しかし、後悔もあればその後悔を成長に変えることも出来る。




好きなものを選ぶ。


好きなことをする。


好きな人と一緒にいる。



娘様には、そうやって生きていってもらいたい。


もしかすると、後悔することもあるかもしれない。

でも、後悔して成長してほしい。


この世に産まれてまだ7年しか経っていない娘様。

しかし娘様から学ぶことは、私の27年の人生より多くのことを日々学んでいる。



女の子が青。


男の子が赤。


それでもいいじゃないか。



そんなふうに思える日々に幸せを感じる日なのであった。




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