激動のウクライナを、侍の衣装を着て歩いてみた

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前編: 侍の衣装を着てヨーロッパを2か月ほど歩いたらどうなるか試してみた

 マイダン広場の決闘~キエフ




1.

ベラルーシ~ウクライナの国境を通過したのは夜中の3時。

当然深い眠りについている時刻だが、容赦なくたたき起こされる。

いや、不穏な雰囲気で嫌でも目が覚めてしまう。

私のコンパートメントにも係官が乗り込んできて、パスポートをチェックする。

同室の他の人はみんなベラルーシ人かウクライナ人。

IDカードをさっと見るだけで手続きはあっさり終わったのに対して、なぜか私だけ時間がかかった。

端末機になにか打ち込み、パスポートをパラパラめくってすみからすみまで眺めている。

なんだか落ち着かない気分だ。

まだ夜明け前であたりは真っ暗。

隣のコンパートメントからは女性の声が聞こえてくる。

なにを言ってるのかわからないが、大声で抗弁しているようだ。

みんなの読んで良かった!