六本木のママが教えてくれたこと ~お茶とお水の共通項~

「佐倉、言っておきたいことがあるから、

 いつもの店に11時に来てくれ」

 

今から10年以上前、一本の電話を受けた。

転勤の為、翌日渡米する当時の会社の先輩から。

 

何事かと思い、少しビビって六本木へと向かうと、

 

「俺は明日から米国本社勤務になるから、

 俺が出張で戻った時、いつ来ても良いように、

 俺のボトルを今日からお前が引き継いでくれ」

 

ホッとしながらも、とても深い気持ちになった。

それは、日本人最年少で、あるポジションにつく

その先輩が、お気に入りだったお店を託されたから。

 

しかも、暫くは新しいボトルを入れる必要がない程、

新規ボトルを数本、先輩は既に入れておいてくれた。

 

そこは、会社の先輩方が代々通い続ける、

酒の場でのイロハを、私も沢山教えて頂いたお店。

 

外国人と飲みに行った時の立ち居振る舞い。

他社のお偉方と飲むときの心がけと会計の仕方。

世界を飛び回るビジネスマンとして大切なこと、等々。

 

そして、その店のママからも教えられた。

ぶれることなく、お客様、従業員と接する姿勢について。

 

先輩が渡米してから数年後、

その店のオーナーの経営方針が一転し、

僅かな期間で閉められる決まった時には・・・

 

「ママ、これからそうするの?!」と尋ねる私たちに、

「お店が終わるまでは全力投球!」そう言っていたママ。

 

でも実は、後から聞くと・・・

 

お店のスタッフ、しかも、週一のバイトの子にまで、

働き口、オーナーの姿勢と労働条件が良いお店を、

日中、毎日、毎日、頭を下げて回ってお願いし、

 

夜は勿論、お店に全力投球、そして結局、

閉店の日までに、従業員全員の新しい働き口を見つけ、

でも自分のことまでは手が回らず、決まらず仕舞い・・・

 

一体、あのママはどうしてしまったのだろう???

 

それから数か月後、一通のメールが届いた、

「またあるお店を任されました」

 

さすがに見ている人は見ている・・・神様も・・・

今度は、六本木ではなく、銀座のお店。

 

不景気の中、そのママが任されたお店は、

今も変わらずお客さんに愛され続けている。

 

ただ一方、“仁義なき”営業方針だった人やお店、

義理と人情を無視して人気店を渡り歩いた人たちは、

今、消息不明となっています・・・

 

つくづく思います。

夜の世界、水商売はまさしく・・・

お水、お酒に囲まれている“波動と想念”鏡の世界。

 

エピソードを書き始めると、まだまだキリがないので、

いきなり、結論(?!)ですが・・・

 

『お茶とお水には共通項があります!』

 

 

私の尊敬する方の奥様が淹れてくださる

お茶の味が、本当に素晴らしいので、

 

「なぜこんなに美味しいのでしょうか?

 何か特別なことをなさっているのですか?」

 

そう尋ねてみたところ、こう答えてくださいました。

 

「ありがとうございます。でも特別なことは何も。

 ただ、心を尽くしてお淹れしているだけです♪」

 

 

『お茶とお水の共通項』

 

やっぱりそれは、“心”のようです。

想いと行動が、素敵な現象を生み出すのですね☆

みんなの読んで良かった!

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