(4話)ホスピスから追い出された人 ~あなたのような元気な方には、もはや必要ありません~
3月になり、ある方が永眠されました。
ガン患者なのに、とても穏やかな最期だったと、
病院の方々もたいそう驚かれていました。
実は、その方、あと数か月との余命宣告を受け、
数年前には、ホスピスへ入所されていました。
連れ添いや子供、近しい家族がおられなかったので、
家を売り払い、身辺整理を済ませて。
そんな時、親類の方からあることを薦められました。
ですが、初めは受け入れることができず、
結局、折衷案をしぶしぶ認めたそうです。
それから程なくして、
この方は感じたそうです。
今までよりも身体が楽なことを。
一日、一日と死期が迫っているにも関わらず。
それからは、率先して、実行されたそうです。
すると、ホスピスから追い出されてしまったそうです。
「あなたのような元気な方には、もはや必要ありません」と。
それから一番大変だったことは。。。
“また、住む家を見つけること☆”
ウソのような本当の話ですが、
結果、その方は、数か月との余命を大幅に超え、
数年を元気にガンと共存し、穏やかな最期を迎えられました。
こう書くと、『アンビリーバボー』のような
奇跡が起こったようではありますが、
このようなことは、あちこちで起こっています。
ただ一つ添えさせて頂けるならば、
その方の運命が変わったのは、
親戚の薦めを実行されたから“だけ”ではありません。
ご自身の心が変わり、病気の根本が癒されたからです。
私は長い間、病気は学びの場だから、
救いたいと他人が手出しするのは良くないと思っていました。
ですが、近しい身内が病気になり、
考えが一変しました・・・・
~~つづく~~
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