Bride of Japan 2014 ファイナリスト 宮澤那名子 コンテスト当日

京都ビューティーキャンプと、都内でのトレーニング。


初めてのウォーキングレッスンやスピーチの練習。


初めの頃とは見違えるように成長していく他のファイナリスト。


自分はそれについて行けているのか、不安になるときもありました。



けれども、時間はみんなに平等に与えられているわけで。


その中でいかに自分がトレーニングで教わったことを吸収し、自分のものにし、表現していけるか。そして、それを本番で出せるか。


私は、まだ物心がつく前からバレエを習い、発表会などに出演し、小学校に入るとNHKの合唱団に入り、教育テレビ番組や様々な舞台やコンサート、ヨーロッパでの公演などに出演し、高校生からは声楽を学び、今はオペラの舞台やコンサート、コンクールなど、これまでに数え切れないほど「人前に立つ」という経験をしてきました。


けれどどんなに経験を積んできても、緊張はします。


とくに、コンクールや試験など「自分が評価される」という舞台は特に緊張します。



コンクールの前は、もう本当に自分との闘いで。

歌詞を忘れたらどうしよう。高い音がキレイに出なかったらどうしよう。

審査員に私はどう思われるのか。


あまりに緊張しすぎて、もし私が今ここで逃げ出しても、◯番の出演者は棄権です。と言われて飛ばされるだけなんだよな……なんてぼんやり考えたりするほど。


その様な緊張状態の中、審査員がいてお客さんがいて、という環境で、練習してきたことを満足に出し切るということは難しいと思います。


私も今まで、よしっ!完璧!なんてことそうそうありません。


じゃあどうするか。


自信を持って提供できるものになる程練習する。

これだけやってきたからきっと大丈夫。

と思えるほどの自信を持つこと。



それしかありません。


なので私は日本大会に向けて、出来るだけのことをしよう!と決め、ありとあらゆる研究をしました。


様々なビューティーコンテストの動画を見ながら


モデルの歩き方。


スピーチの仕方。話し方。目の角度。手の置き場所。笑い方。


細かいところまで観察しました。


そして、日本大会一番の難関。


「質疑応答」





本番当日、審査員から質問をされ、舞台上で答えるという審査です。


なにを聞かれるかわからない!


一体どんな質問をされるのか。。


なのでここでも研究です。


当日の審査員のお名前がわかった後は、その7人の審査員ひとりひとりがどのような方なのかインターネットで調べ、書籍を出していらっしゃる方などがいたら、本屋さんで本を探し読んだりもしました。


誰からどんな質問がくるか、予想問題を自分の中で作ったのです。


それから様々なビューティーコンテストの動画の質疑応答の場面を見て、質問されている内容を書き出す。


一体何本の動画を見て、何個の質問を書き出したのかわからないくらいです。


その他、就活サイトから「面接でよくされる質問」を検索し書き出して……


そしてさらにその質問に対する自分の答えも考えて。


どの例題を出されてもすぐに答えられるように、まるでテスト勉強さながらでした。


でもそれだけやっていくと、どんな質問がきても大体いくつかのパターンに別れた「自分の答え」が必ずどれか当てはまるようになってきます。


それに、たくさんの例題から自分の答えを導き出しているうちに、どんな質問も自分が今まで生きて経験してきた中に答えがある。ということに気づきました。


なので、落ち着いてしっかり審査員の質問を聞けば大丈夫。


そうして、一番の難関「質疑応答」に関しては「準備してきた自信」を持って臨むことができました。


準備してきた自信を持つことができたら


あとはハッタリです。


以前コンクールを受けたときに、まわりの雰囲気にのまれすっかり自信と闘争心を失った私は、その自信がない様子のまま舞台に上がりました。


そしてそのまま歌い、すべてが終わった後。


見ていた自分の先生に


「なんであんなに自信なさそうに出てきたの!!あなたの自信のなさが全部歌に出ていたわよ!」


とお叱りを受けました。


そして私。猛烈に反省。


せっかく歌を聴いてもらえる機会だったのに。私はその時間とチャンスを無駄にした。


自信のない人のパフォーマンスなんて、だれが見たいと思うでしょう。


なので私は決めたのです。



舞台に上がるときは自信たっぷりで!


もし内心自信がなくても、さも自信があるかのように!


それだけできっと、パフォーマンスも変わってくるはず。


ハッタリ。実はとっても大事です。



あとはもう日本大会という一生に一度の舞台を楽しむ。


それだけでした。


応援に駆けつけてくれた家族、友達。


舞台の上からその姿を見つけたとき、どんなに嬉しく心強かったか。


やれることは全てやりました。


私は、トレーニング出席率も、その他の提出課題の内容も、Facebook投票も、誰よりも頑張ったと言える自信がありました。


だからもう、これでダメならそれはもうしょうがない!


そう思えたのです。


人知を尽くして天命を待つ。ということなのでしょうか。


なので結果が発表されたとき、残念だとは思いましたが、まあしょうがないか。とだいぶ冷静に受け止めている自分がいました。




やりきった。


そう言い切れる。それだけでもういい。


こうして、私たち8人の暑い夏は終わったのでした。


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