「ママにお家を買ってあげる」〜ある、移民2世のストーリー
両親が、移民。
それはつまり、
何かしらのやむにやまれぬ事情があって国を捨て、
異国に骨を埋めるつもりで移り住んで来たということです。
頼るあてもほとんどない心細い異国の地で、新しい命を授かり、
自分が生まれたということです。
そんな移民の両親を持つ、2世のある少年が、
4歳のときに約束したことがあります。
「僕はいつかお金持ちになって母さんに家を買ってあげる」
それから10数年、
少年は学校に馴染めずに高校を中退して、
地元でくすぶり続ける毎日を過ごしていました。
アンダーグラウンドな世界にも
出入りするようになっていました。
。。。
。。。。
。。。。。
その少年が22歳の時、転機が訪れます。
一旗揚げようと、知り合いや両親のいる地元を離れ、単身で都会に出たのです。
田舎者が街に出るのは怖かったかもしれません。
ただ単に田舎から逃げ出したかったのかもしれません。
どちらにしろ彼は、それまでの人生の延長線をはみ出すリスクを選んだことは確かでした。
しかし、都会の現実は厳しいものでした。
結局、田舎から勢い込んで出てきたものの、
無一文になって故郷に戻ることになりました。
けれど少年が見る世界は以前とは違っていました。
ファーストフード店でアルバイトをして
再起のための資金を貯めながら、
ある「ひとつのこと」に情熱を燃やしていたのです。
彼にはトレーダー思考がありました。
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アドラー心理学では
「全ての悩みは対人関係にある」という体系で
あらゆる悩みを解消し、
さらに
どうやって一生ずっと生きがいを感じながら
幸せに過ごすかについての方法を具体的に説明しています。
もし、
「全ての悩みは対人関係にある」
ならば、
「対人関係」の質が人生の質であり、
集中すべきボトルネックは
対人関係の質を決める
コミュニケーションの質を高めることです。
逆に言うと、
対人関係の質を高めるコミュニケーションを変えないままで、
いくら人生を向上させようと努力したところで、
そのリターンは、ほとんど望めないということです。
本当の問題を直視せず、その場しのぎの対処療法をすれば、
問題をやっかいにしてしまうだけです。
コンプレックスまみれの人が急に大きなお金を持って、
単に見苦しさが拡大するだけなのを、あなたも見たことありませんか?
「お金の力でなんとかしたい」
「権威の力で何とかしたい」
「誰か他の人が解決してくれればなあ」
という、
自分の対人関係で現れる弱さを直視しないまま権力(地位)や
お金(不換紙幣・共同幻想)の力に頼る傾向の強い人は
結局おべんちゃらを言う人に囲まれて孤独感は募って、
不幸になっていくだけですから。
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