IT土木の苦悩

世の中には目に見えないものがある


2008年頃の事である、新卒でベンチャー企業に

入社するという若干、特殊な就職をした。


社長は当時28歳くらいで、若い会社だった。


「ヒルズ族」などではないが、当時のネット起業家の中では

ある程度の知名度を持ち、成果をあげていた人物だ。


彼の元で働ける事に大きなチャンスと

期待をいただいていた。


しかし、今にして思えば、当たり前の事なのだが

当時の自分にとっては予想外の出来事が起きた。


それは


『忙しすぎる』


という事だ。


通常、企業に勤めたら、研修があったりするし

新卒の人間がまともに使えるようになるまで

およそ3年はかかると言われている。


しかし、少人数で経営するベンチャー企業では

そうした事は全くあてはまらない。


能力があろうとなかろうと、人数がいない以上

それぞれができる事をやるのはもちろん、

できない事も無理やりなんとかする必要がある、


そんな状態に新卒の人間がさらされた。


能力がなかったので仕方のない事だが

1年目のお盆休みは1人で会社に出社し、

動画の編集作業をひたすらやっていた。


「理想と現実は違うな」


そんな言葉がこぼれそうな状況だったが

つぶやいたところで誰もいない。


むなしく1人、デスクで仕事を片付けた。


その年、夏休みはほんの2日だけ手に入れられた。


サービス業に比べれば、ましかもしれないが

毎日終電近くまで仕事をしたあげくで、2日だった。


こうして忙しいベンチャー企業での

仕事はこの後、何年も続く事になる。

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