2人目を失った話

その日は突然、訪れた


2013年、5月7日


ゴールデンウィークがあけた翌日の事だった。


その時期は少し仕事にも慣れ、

忙しさもコントロールがある程度できるようになっていた。


自分の副業でも成果が上がり、これからが

本番になると確信していた。


仕事を終えると、ゴールデンウイーク明けの

久々の1日に社長が


「皆で飲みに行こう」


と言い出した。


ちなみに仕事はとても忙しい事が多かったが

それを恨んでいるとか、そういう事はない。


当時も毎日忙しかったが、それらが全て

自分の力になっている事も同時に理解していた。


社長も元々のビジネスの先生でもあり

恩師でもあり、全ての可能性を開いてくれたのは

間違いなく彼であった。


これは成果が出た後だから言える事ではなく

成果が出ない時も、ずっと感謝の気持ちは変わらずにあった。


同じように、会社のチームメンバーとも

良好な関係を保っていた。


そうして楽しく皆で、飲みにいったのだ。


しかし、その飲み会の途中、

1本の電話が入った。


この電話が自分の人生を大きく変えてしまう

運命の電話である事は知るはずもなかった。


そのため、親父からの電話だったが、

2回ほどコールをスルーしてしまっていたのだ。

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