普通のサラリーマンが、水商売のオーナーになってみた~第一夜~

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ある夏休みの日。


友人も恋人も居ないまま気づいたら30歳にさしかかろうとしていた。

そんな僕は、珍しく10代の頃の友人に、6年ぶりに呼ばれて一緒にゲームをしていた。

きっかけは、初めてスマホを買ったら登録されたLINEの会話からだった。


友人
久しぶりだな、俺引っ越したんだよ~
せっかくだし、家に遊びに来いよ!
あ、ああ、そうだね!
引越しおめでとう、今度近いうちに、遊びに行くね。
友人
たしか、お前の家の近くに引っ越したと思うんだよな~、今電話するわ!


そこまで近くは無かったのだが、友人が車で我が家に来てくれて、

半ば強引に、遊びに行くことになった。


数時間後…


ピコッピコピコッ!


ぐぬぬ~全然必殺技が当たらない!



無心になってゲームをしながらも、自分が勝てない事は解っていた。

ゲームをやるのも、友人とこういった時間を過ごすのも凄く久しぶりだったので

色んな事を振り返っていた。


そう、僕の中でずっと答えを出せずにいた問題があったのだ。

鬱蒼(うっそう)とした夏の暑さが、僕の頭を狂わせる。


あっという間にやられて、ゲーム画面の女キャラが恨めしそうに声を掛けてくる


某・女キャラ
ねえ~そろそろGame Overにする?Continue?




単純にどちらかを選べばいい。

でもコントローラーを握った手が汗でびっしょり濡れて、

不思議と選択が出来なかった。


何故か、ぼんやりと今までの人生を振り返っていた。


いやいや、俺は「Game over」=「死ぬこと」は選択してこなかった。


けどさ?


「その先の人生」=「To Be Continue」は、全然考えてなかった。

みんなの読んで良かった!