【第9話】変身願望とTRPG

ゲームではじめたPDCA

GMとして遊ぶことにハマった僕は自分のオリジナルシナリオをTRPGで遊ぶようになった。


今から振り返ると、とても酷いもので、勢いとノリと熱意だけでなんとか遊んでいたように思う。

冬休み期間の間はほぼ毎日、シナリオを突発で立てては遊びマスタリングとはどういうものかを実践で学んでいった。


更に、2月くらいになるとキャンペーンタイプのシナリオを遊ぶようになった。

TRPGのキャンペーンとは連続した話で遊ぶものであり、長いストーリーを持って深くキャラクターやシナリオを楽しめる遊び方である。


僕が考えたのは、バイオハザードをベースに異常のあった研究所を過去にさかのぼって調査していくという趣向のものであった。

シナリオごとに普通に判定をする以外の『遊び』を盛り込んで実験をすることをやめなかった。


短期間でアラのあるシナリオばかりであったが、とにかく作って試すことが楽しく挑戦しつづけた。


効率よくオンラインセッションを回すにはどこまでコピーペーストできるテキストで用意するべきか?


短期間でシナリオを完成させるにはどこまで詰めるべきか?


シナリオの長さはどの程度がいいのか?

など、色々と考えて実行し、修正を続けていけたことでマスタリングの腕があがり

固定のファンを獲得するまでに成長できた。

また、自分がゲームマスターというホスト的なポジションを多くやることで人とコミュニケーションを取る方法も手探りながらかなり積めたことが、TRPGとの出会いで大きく変われたことだった。

はじめは遊びでやり続けたことだったが、いつの間にか僕は別人のように自信を持って人と話し合え、また周囲のプレイヤーを楽しませることのできる人間へと生まれ変われていたのだ。

そのことに確信を持てたのは、オフラインでの泊まり込みセッションイベントに行ったことがキッカケとなる。

……続く

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