青春再放送 1−2

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明けて4/4

七夕、お盆、クリスマス、大晦日、正月、バレンタインデー。

いわゆる、イベントには全く興味がない。人が決めた記念日だから自分には関係がないと思う。

でも、誕生日となると話は変わってくる。誕生日はその人だけのもの。

思い出メーカーとしては、放ってはおけない。祝わずにはいられない日、それが誕生日。


「誕生日おめでとう。なら、これから好きなことをしないとね。何がしたい?」

レンズ越し、ではないな。レンズ入ってないもんなと思いながら問いかけると、

「キャバクラに行きたい」え?女の子なのに?うん。なんで?可愛い女の子が好きだから。

マジで言ってる?男が多いからって合わせにきてない?違う、本当に行きたいんだもん。

こうして見るとこの子若いな。女の人の年齢ってわからないけど、20代前半?いや、それから一つ二つはいってるか。

「キャバクラか〜どします?」とキクが首をこちらに向けた。そのまま、でもな〜そういうテンションじゃないもんなと続ける。

ハシは「誕生日だから、行きたいとこに連れっててあげようよ」

みんなの視線が集まる。なんで、みるんだろう?

「キャバクラは、金払って仕事するようなもんだもな」と呟くと「修行ですよ」とキク。

一旦、落ち着いて考えよう。この後、キャバクラに行くとしよう。どうする?

可愛くないパターンあるよ。あるね。ゴールは連絡先ゲット?いやいや、そのままアフターでしょう。点は取りにいかないと、せめて姿勢だけでも。結局は個人戦になるよね?いや、一人が点決める為に回りがアシストするパターンもあるでしょ。あるね。スタンドプレーから生じるチームワークね。

「まぁ、未来は予測できてますけどね、何にもできずに松屋で反省会をしているのが見えます」

「ハシ、分かるよ、そしてその松屋が結局楽しいみたいなね。でもさ、誰か一人行ってくれたらさ、あいつどうしたかなって楽しみできるよね」

すると黙っていた、ももクロさんが「おまえら何を言ってんだよ、キャバクラだぞ、行ってブスだっだらブスって言えばいいし、可愛かったら連れ出せばいいんだよ。女に気い使わなくていいんだよ」

「いやそれは違いますよね、トモさん」

「うん。違う。男は常に女の子を楽しませないと、楽しませてうえでの話だから全て、だから修行なんだよ。女の子が喜ぶと書いて嬉しいだからね」

「キャバクラ行くのって、こんなに大変なんだね。ノリでさらっと行ったりしないの?」とメガネの子が言った。

「男は女に対して、真剣に向き合ってだよ」少し待ってろ。

「俺、着替えてこようかな」とキク。別にそのままでいいよ。服じゃないだろ結局。

「いや、どうせやるなら一生懸命」

「おー感銘を受けた、そうだ、どうせやるなら一生懸命だその姿勢だ」と大きくうなずくと、うちの母親の言葉ですけどねと。お母さんはだいたい正しい。


「分かった、私に任せて。女がいるって強みでしょ。お店の女の子と仲良くなって連れ出すよ。みんなにも、いいパスだす遠藤並みに」

遠藤?言ったな。じゃあ見せてもらいましょう。相手に気づかれず、気がつけばボールが目の前にあるような、パスをだせるのだなと異口同音に、男どもに詰められ、少し焦ってるように見えた。

レンズがあれば、メガネが曇ったんじゃないか?


「まぁ誕生日だからね、行くかキャバクラ」ハシの一言でそれぞれ、店をでる準備をし始めた。


つづく


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