地元から一歩も出たくなかった私が石垣島への移住きっかけに人生が様変わりした話

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初めての名刺。初めての社章。初めての正社員。


日本人の大多数が目指す「正社員」に自分が初めてなれたことに浮かれていた私は

その頃にはあの看板のことなどすっかり忘れていた。


2。違和感


入社した会社は年俸制だった。その月にがっつり仕事をしても、ゆったりしても、

毎月毎月同じ金額が私の口座に振り込まれた。


私はずっとダブルワーカーで時給で生きてきたせいで、

そこに何より違和感を感じた。通帳、給与明細を見なくてもある程度金額がわかる。


夏休みで一週間休んでも、祝日のない月でも、休日出勤、残業をしても、毎月同じ金額。 


わたし
これが、みんなの求めている
「安定」ってやつなのか。


たしかに毎月入ってくる金額が定額というのはいろいろと計画が立てやすい。

でも・・・

おそらく私の今までが不安定すぎたのだろう。笑


自分が頑張っても頑張らなくても同じ金額が振り込まれるというありがたいはずの制度に

私はどうしても”違和感”が拭いきれずにいた。


3。はじめての入院


12月。いつものように家に帰り、夜ごはんを食べて、寝よう!とベッドへ入った時だった。

突然の胃痛、リバース、悪寒に襲われる事態が起こった。


何がなんだかわかんないけど、すでに病院の診療時間は終わっているし、

長い長い眠れない夜を越えて、私は早朝の病院へひとりで出向いた。


急性ウイルス性胃腸炎。おそらくノロウイルスだろうとのことだった。


私はそのまま入院することになった。


その日病院のベッドの中で、私は新潟にいる家族のことを思った。

一番の気がかりは今は亡き祖父のことだった。


那覇と新潟は飛行機で3時間弱。私のマンションは空港から割と近い位置にある。

とはいえ何かあってもすぐに帰れるかと言ったらそうではない。


今回は私だったからいいけど、これが家族だったら?

入退院を繰り返しているおじいちゃんにもしものことがあったら?


私はすぐにそばに行くことができないんだ・・・

と妙に実感してしまった。


 


それと同時に「正規雇用」。

その雇用形態は私にとって特に意味を持たないことが、実際になってみてはっきりした。


もちろん家のローン審査だったり、銀行から借り入れをするには

会社に雇用されているほうが有利なことは知っていたけど、

そもそも私は自分で家を買うことなど、おそらく一生ない。


わたし
新潟に帰ろう。

4。再び地元へ。


決めたら、早い。

それは私の長所であり、短所でもあるかもしれない。

すぐに辞表を作成し、上司に提出した。すでになんの戸惑いもなかった。


そして3月。会社を辞めた私は石垣島の地に戻り、みんなとしばし、楽しい時間を過ごした。

そして、お世話になった社長、専務、スタッフのみんなへ感謝の気持ちを伝えるために

東京へ立ち寄った。


そこで私は社長と専務に、


わたし
私は自分の好きなこと、得意なことで
人の役にたつ仕事がしたいです。


と独立の意思を伝え、ソメイヨシノが咲き誇る地元新潟へ約2年ぶりに降り立った。



いざ帰ってみると、

沖縄生活は夢だったんじゃないかと思えるくらい、新潟に自分がいることが自然だった。


とはいえ、石垣で生活したこと、那覇での暮らし。 

あのタイミングで沖縄にいたからこその様々な出会いは、

私の人生を今まで以上に明るく楽しくしてくれた。 

飾らずに生きる、ありのままの自分を受け入れる、自分の人生は自分で決める!


長い間なかなかできなかったことだったけど、

八重山の自然の中で、かけがえのない出会いに恵まれて、

たくさんのエネルギーをチャージできた。 


沖縄ライフはわたしの人生に、とても必要な期間だったと思う。 

この経験を通して、自分が人にできることがしたい。


それこそがわたしにしか出来ないことのはずで、自分の役割だと思った。


そして今度こそ私は、

時間、場所、お金にとらわれない働き方をするんだ。



そう、覚悟を決めた。


それからのSTORYはこちらの上京STORYでお楽しみください。


人生は、思った通りにしかならない。


いつしかこの言葉がわたしの座右の銘になりました。

お読みいただき、ありがとうございました。




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自分の”好き”を生きよう☻♡ 

「人生は思い通りにしかならない!!」を絶賛体現中♡ 

そんな仲間をどんどん増やしたい♡ 

ピンと来た方は是非お友達になりましょう♡♡♡


やまざき まみ


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