その日は突然やってくる。〜日本と外国の間で生きるという意味〜 世界は狭いフランス編

1 / 2 ページ



ストラスブール、フランスの中で一番好きな街です。

いやストラスブールの人が好きなのかもしれません。

歴史的にドイツとフランスの間で翻弄された地域ですが、

ドイツ人の堅実さとフランス人の柔軟性、

両方の良い面を兼ね備えた人々だからです。 

日本人の思考によく似ていると思います。


ある出張の日、私はパリで仕事をしてからストラスブールへ

夜の20時の飛行機で飛ぶ予定にしていました。

しかしその日はオルリー空港が濃霧で飛行機の出発が遅れ、

離陸できたのが22時。

ストラスブールに着いた頃は、すでに23時を回っていました。


到着後、取引先の会社の社長さんが、わざわざ出迎えてくれ

今日は、是非レストランで食事をいっしょにしたいので

予約もしてあるし、今から行きましょうと誘われました。


私は時間も遅く、ご迷惑ではと断ったのですが

なかなかいいレストランだし、いっしょに食事をしたいという事で

強引に連れて行かれたのでした。


レストランに着くと、とても上品なマダムが出迎えてくれました。

「 Bonsoir 」

遅い時間にも関らず、その暖かい対応と笑顔、Bonsoirの言葉の響きが、

私の疲れた心を癒してくれました。


そのレストランの名前は、CROCODILE。

ストラスブールには2軒しかない3☆レストランの1軒でした。

さすがに3☆だけあって、料理をとても美味しく頂きました。

でもフランス人、本当によく喋りますから、フルコースとなると

3時間はかかってしまいます。

宝石のような綺麗なスイーツが運ばれてきた時は、深夜の1時過ぎ。

結局、深夜2時までお店を開けてくれていましたが

マダムの笑顔としぐさが変わることなく、とても上品で素晴らしく、

本物の接客に触れた「CROCODILE」のことが印象に残っていました。 


帰国して、寂しくなったことが色々ある中で

本場のクロワッサンを日本で食べることができないことが残念と

感じている日々が続きました。


みんなの読んで良かった!