「副会長の小さな仕事」
ちょっと、バイオレンスな人の昔話を。
その人は酔うと、ちょっと過激になる人だった。
外車屋時代の先輩で、殴られたこともある。
ここから先は、私が住吉会の副会長から聞いた話になるが、
その人は、とあるマンションの駐車場で、友人と缶ビールを飲んでいたらしい。
そこへ、1 台のベンツが入庫してきた。
一向によける気配の無い二人に、ベンツから降りてきて注意したのはヤクザ2 人。
そこで、よける、よけないで殴り合いのケンカになり、私の先輩と友人はノックダウン。
私の先輩も、腕っ節の強い人だったので、それ以上に強かったのだろう。
ベンツも無事車庫に入り、そのヤクザがマンションに消えたころ…
おさまりのつかなかった先輩は、路上のマンホールをはがし、それをベンツに何度も投げつけた。
(マンホールって、そんなに簡単にはがれるのか?)
その物音を聞きつけたマンションの住人が警察に連絡。
一時、現場は騒然に。
当然、器物損壊と、ヤクザの弁護士を通して損害賠償の訴訟が起こされた。
約2000 万。
とても払える額ではないということと、納得がいかないということで名前を出しちゃったのが、私と共
通の知人である住吉会の副会長の名前。
めったなことでは出してはいけないし、先に相談するべきだが…
ある人を通すことで、まぁ、引き受けたらしい。
結果は…
すべてチャラ。
向こうのヤクザから、謝って来たらしい。(そりゃそうだ、住吉会の副会長が動いたんだから)
ベンツも保険屋に圧力をかけ、車両保険で直すことに。
先輩は副会長に何度も土下座したが、こっぴどくしかられたらしい。
当たり前だ。
普段は億単位の仕事を部下にさせている人だ。
もちろん、それなりのお金を副会長に支払わなければならない。
この場合は200 万で済んだとか…。
でも、知っているからといって、安易に利用するのは危険です。
後々のお付き合いで大変なことになりますので、堅気の方は素直に警察に頼みましょう。
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