波乱万丈らしい私の人生 第八回

なんだか散々な2号目


2号目は平日午後班。ここのメンバーが一番手薄。5人メンバーがいたんだけど、内一人は連絡が取れない。いくら書類を渡しても、メールをしても、電話をかけても駄目だった。電話は何回もかけるのは、こっちとしてもストレスになるし、嫌だった。でも、呼び出し書類は何回も送ったり、担任の先生からも、その人に言ってもらったりもした。それでも駄目。


2号のメインは、バザー。つまり、取材と露天の二つをしないといけなかった。(前委員長の話では)一応、執行部には取材の話をして、露天を出さないでもいいって方向に進んでたみたいなんだけど、「私が広報の副委員長だった時は、二つとも出来た。」と言い出す執行部の方がいて、泣く泣く露天も出す羽目に。

料理物ばっかりだったから、ゲームコーナーを出店。これはなかなか評判が良かった。特に、学校中に設置したクイズを解いて、その答えから連想されるものを答えるっていうゲームは、次の年もやったらしい。校内一周することで、お客が人気薄のコーナーにも行ってくれたらしい。人の循環が起きたんだって。私はゲームコーナーでひたすら子ども達に答えを導き出させる作業と、取材に終われてたから、後でそれを聞いて嬉しかった。

バザーには委員全員に手伝いをお願いした。その時のみ、連絡取れなかった委員も参加してくれた。その後はなしのつぶて。それでも、バザーだけでも参加してくれたから、よしとした。


バザーが終わって、またすぐに写真の選別と記事作り。実は、バザー前には第一回目の入稿が終わっていた。バザーはその締め切り後に行なわれた。普通、入稿は3回までで、最後の3回目は誤字脱字を直す程度。つまり、2回しか記事を直すことが出来ない。その内1回はすでに終了。結局、直しがほとんどできないっていう状態で、メイン記事を作らないといけなかった。

まず、どんな記事にするかっていう会議に、3人出席してくれた。次に写真を選ぶ作業に、2人が参加。(正副は数に入れてない) 時間が無かったから、私が自宅でレイアウト。それをたたき台にして、最終的なレイアウトをみんなでする予定だった。

会議当日。他の委員は仕事で誰も来られなかった。そして、副委員長は体調を崩し、病院へ行っていた。PTA室には私一人。副委員長の帰りを待ったけど、時間切れで、私は帰った。一人の委員さんから「後でPTA室に顔を出す」って連絡があった。夜、「あれでいいと思う」と、その委員さんからメールが入った。

これでやれやれと思ったのもつかの間。執行部から駄目出しが。「もっと生徒の写真を入れて」とのこと。私達は今回、バザーでがんばっている親の姿も多く載せた。それに駄目出しを食らったのだった。親を載せるのがそんなにいけないことなんかね? 仕方なく、写真を差し替えた。

そして、2稿目が到着。それを先生と執行部にチェックしてもらった。

そしたら、執行部から更に駄目出しが。何と、社会体育大会の記事が要らない、もしくは小さくしろというものだった。副委員長は、執行部に「これでいいじゃないですか。これでOKです。」と言ってたんだけど、「でも、この記事は大きすぎる。隣の記事を膨らました方がいいんじゃない?」と執行部の人は言い続ける。一応はそれでよしみたいな感じになったんだけど、後で副委員長に連絡して、執行部の言った通りに原稿を直した。記事は少し短くなったけど、使ってた写真は減らさなかった。その記事は副委員長が作ったものだったから、彼女としては不満だった。そこから、私達の間に変な空気が流れ出したのは事実だった。


執行部しては、広報は子ども達のことを載せるもので、地域のこと、親のことは載せなくてもいいって考え方だった。でも今年度の方針として、地域との繋がりや親の取り組みについて載せるってことで、正副で話し合ったから、社会体育大会はどうしても載せたい記事だった。ただ、私としては、制作費は執行部から出ているもので、広報も執行部の名の下に出される。自分たちだけで発行するものならともかく、そういう性質のものだから、執行部の意見は聞く必要があると考えた。それでの決断だった。委員長としては、最終決断を出す権利と責任もある。だから、それで飲んでくれって感じだったんだよね。

そうして出来た2号目。参加はしてくれない人もいたり、結局は一人で作業してたりで、苦労して作ったんだけど、それを最後まで駄目出しされてて、散々だった2号目。

全委員の正副と、執行部メンバーと校長、教頭、担当職員が出席する正副委員長会議の日に、印刷完了した2号目が届いていた。私はその年だけ、広報新聞を英語に訳し、それを外国人家庭に配っていた。それも出来たので、英語の先生に添削をお願いするために校長先生に提出した。(第1号でもそうしてもらった) そしたら、その会議の冒頭で、校長先生が2号目の話をしてくれた。

「今回の記事には、社会体育大会のことを載せてくれたようです。地域との繋がりが分かって、とてもいいものを作ってくれたと思います。」

この言葉で、全てが報われたような気がした。ケチの連続で、鬼っ子みたいな存在になってた2号目。副委員長も隣で気に食わないって顔をしてたから、尚の事、ほっとした。彼女も先生の言葉で機嫌を直してくれていた。

本当に、泣きそうだった。私は心の中で泣いてたんだ。

執行部の方も、校長先生にそう言われると、何も言えなくなったようだった。

これで、3号を残すのみとなった。あともう少しの辛抱で全てが終わる。

だけど、渡る世間には、まだ鬼が潜んでいたのであった。

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