★5★シングルマザーが子供二人を連れてイギリスに母子留学。 心の洗濯して帰国したら、グローバル企業正社員への道が待っていた話。【イギリスのド田舎で家を探す】
※この前の話は★4★になります。
さて、時差ボケから解放されたので、金曜日の午後から不動産屋さんを回り始めました。
ダドリーはすごく小さな町。
ダドリーボローという地域自体はとても広いのだけど、中心であるダドリーはとても小さいのです。
行って初めてわかる衝撃・・・。
イギリスという国はすごく分かりやすくて、「ハイストリート」というのを地図で見つければそこが町の中心地なんです。
カレッジからハイストリートまで歩いて5分。
マーケットや銀行、スーパーやドラッグストアが軒を連ねます。
でも、そうだなー。
ハイストリートの端から端まであるいて10分もかからない。
ちなみにマックはなし。
ケンタのみ。
店は基本的にハイストリートにしかないのだけど、
なんとその通りに賃貸用の不動産がたった2軒しかなかったのです。
恐る恐る入る私。
もともと物件はネットでチェックしてから入店。
「あの、物件をお借りしたいのですけど・・・。」
「あー、それね、もう決まりました」
即答。
・・・釣り物件?
いまだネットにあがってますけど?
私の探す物件はカレッジの近くでないといけません。
子供たちの学校もカレッジの隣にある学校に入れる予定だからです。
ところが、そのエリアの物件は今はない、と冷たく断られたのでした。
もう一軒は、英語がろくに話せない私にも対応が良くてそれだけでも涙出そうです。
きちんと相談窓口に座らせてくれたし。
カレッジの学生だということを話したら、すぐに学校の近くの物件を探してくれましたが、
どれも微妙にバスに乗らないといけないことがわかりました。
当時娘はイギリスの2年生、Year2なのでバス移動はたいしたことないのですが、
息子は1歳半。
ベビーカーに乗せてのバス移動はなるべく避けたい。
ということでまた来ます、と約束して今度はカレッジが推薦する小学校に向かったのでした。
その小学校はカレッジから歩いて10分ほどの住宅街にありました。
でもそこに入れる気はさらさらありませんでした。
イギリスにはOFSTED「オフステッド」という学校評価制度があり、日本の文科省のようなところが実施しています。
ランク付けと細かいレポートがネット上で公開されていて、それは誰でも閲覧することができます。
実は日本ですでにその小学校をチェックしていました。
なんとランクが最低評価。
子供の質、先生の質ともに悪すぎるのです。
子供の質、というのはイコール家庭の質、ということ。
イギリスは日本よりかなりはっきり階層がわかれています。
住居もこの区画から向こうは政府のサポートを受けている人たちが住むエリア、とはっきりしています。
政府のサポートが信じられないくらい手厚いのでその人たち(親)は働かない。
ゆりかごから墓場まで、の国だからです。
で、育児もろくにしない、と悪いスパイラルから抜け出せない(しかも代々)そういう人たちがたくさんいるのです。
パッと見、素敵な「わぁ、かわいらしい家!」に住んでいるので、日本人には区別がつかないかもしれません。
その家って政府がプレゼントするんですよ。ガス代とかもタダになる人たちもいます。
その小学校はそのエリアにありました。
OFSTEDを読むコツとして、学校給食を無料で食べている子供たちがどれだけいるかの欄を参照するというのがあります。
そこの生徒たちのなんと7割が無料の給食を食べていました。
イギリスでは、フリーミール、といいます。
この意見は差別ではなく、
かの国ではそういう子供の親は簡単にドラッグやっていたりするので
さわらぬ神にたたりなし。
見学してみて学校は思ったよりきれいでしたよ。
校庭も広かったし。
でも嬉しいことに笑
娘が入るYear2が今は満員で空きがないということ、
しかも併設されているナーサリーも息子の空きはクリスマスまでないということで
この学校に入れる理由がなくなりました♪
カレッジ推薦の小学校に入れない私をきっとカレッジはサポートしてくれなくなるのだろうなと一抹の不安はありましたが、
自分の都合で連れてきた子供たちをおかしなところで教育させる理由はありません。
ということで慣れない英語を使って頭爆発しそうな私。
もちろんケンタッキーを買ってホテルで夕飯にしてグダグダしたのは言うまでもありません。
実はこの最初の3週間ほど実家の母がついてきてくれていました。
それがなかったらまず子連れで物件探し・小学校探しなんてこの環境で無理。
ロンドンみたいに物件・日本人のコミュニティがあるところなら簡単なのだろうけど。
母もはっきり言って長期の海外旅行なんて今回が初めて。
よくついてきてくれたと思います。
感謝です。
▪️家の近所シリーズ▪️

チェスター。
これぞイギリス!というような木組みの家が連なります。
イギリスのすごいところはこのような町並みが普通に町として機能しているところです。
人が住んでいたり、お店だったり。
床は斜めですが。大半は。
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