【第1話】〜生きようと決めて1年間闘い続けたら、過去がすべて今に繋がっていた話〜
あとは眠れればいいだけ!
そんなん日中体を動かせば眠れるぜ!
うつ病なんか治っちゃうぜ!
僕はやっぱりすげぇぜ!!
とまた得意な気分になった。
次のステージへ。
しかし僕には、解決しなければならない問題があった。
休職中の仕事だ。
復帰するか、退職するか。
このとき、休職してから3ヶ月が経とうとしており、
上司から、どっちにするのか選択を迫られていた。
今だから言えるが、たった3ヶ月で決断を迫るのは、非常に酷な話だと思う。
うつ病は、休めば治るなんてそんな生易しいもんじゃない。
言葉には出されていないが、上司からの話は、退職勧告だったのだと思う。
仕事を辞めれば、収入源が無くなる。
社会的にも無職になる。
世間的には、ダメ人間と見なされる。
しかし、
復帰すれば、必ずまたぶり返す。
いずれ復帰出来たとしても、今はまだその状態じゃない。
ましてや、次の月からは年末に入り、繁忙期が始まる。
今、復帰なんて出来やしない。
喫茶店で上司にこう言われた。
「坂内の気持ちを聞かせてくれ。」
僕はその場でこう答えた。
「辞めます。」と。
家に帰ってから、退職願を書いた。
会社に最後の挨拶に行きます。と言ったが、断られた。
気を使ってのことなのかもしれないが、
3ヶ月休んだ末に退職する奴なんてどうでもいいことなんだろう。
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