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ふぅ。
家を出た私は姉と母のところに
転がりこんだ。
母は嬉しそうだった。
姉は想定内みたいなこと言って
やはり嬉しそうだった。
正直、両親より姉ちゃん子の私に
とっては父との2人暮らしは
辛かった。
それにしても。
何だかやっすい昼ドラのような
ちんぷな波瀾万丈ぷりが笑える。
多少なりともショック受けて
荷物をまとめ飛び出す自分の青さにも
笑える。
親は親。自分は自分。
そう割り切れるほど強くなかった。
縄張りを荒され
そこから逃げてきた自分に
腹を立てながら
本当は仲良くいつまでも
子供の頃のように
家には父も母もそして姉達が
いる壊れる前の我が家を
失ったこと。

そう。
本当は失いたくなかった。
当たり前でとても幸せな家族。

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