63人生の岐路 / 父、彼と会う

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前編: 62人生の岐路 / 父、私を許すか?
後編: 64人生の岐路 / 思いがけないお願い


父を彼に会わせる。

その日はやってきた。


2月11日。


土日祝日が休めない彼を説得して、どうにか取ってもらった休日。


鈍行で行く予定だったので、朝早くに家を出て、総武快速線とJR東海道線で静岡まで辿り着く。

静岡に着いたのは、おおよそ12時過ぎ。バスを乗り継ぎ、実家に着く。


つ、ついに実家に来た。

それも彼を連れて来た。


大好きでたまらない実家がこんなに怖いなんて…。

彼は実家の庭を見て感動していたけど、私にはそんな余裕がなかった。


父に何を言われるんだろう。

まともに口を利いてくれるのだろうか。


彼に対して笑顔で応えるも、心の中では相当強ばっていた。


いつもは押さないピンポンを押す。

自分の家に来たのに、他人の家みたかった。

嫌だ、そんなの…。


母がやって来た。

いつもと同じトーンで、「遠くからありがとうね。今、お父さん呼んでくるから待っててね」て。


お父さんが来る…。

座っている私たち。

お茶を入れてくる母。


仲介となってくれる母が今、いないのだ。

この間に父が来たら…。なんて、私はどこまで心配性なんだ。


と、思っていた時に、母が戻り、父がやって来た。


挨拶をして、お土産を渡して、彼が話す。

内容はあまり覚えていません!


でも、父は口を閉ざす事なく、しっかり彼の話を聞き、笑いながら応えていました。

いつもの優しい笑顔があったのです。

みんなの読んで良かった!