ノマドは必然性があるもの

ノマドワーカーというコトバが浸透してかなりの年数が経っている。コワーキングスペースも増えて、ノマドワーカーをサポートする環境が整備されているようだ。

僕は、自分をノマドワーカーなどとは呼ばないけれど、仕事柄地方の拠点を点々としているので、そのようなワークスタイルは定着している。東京の自宅やオフィス、福岡のオフィスからホテル、空港のラウンジも仕事がしやすいし、ときには実家の庭でスカイプ会議をすることもある。

でもこれは必然性の末、行っていることであって、あえて会社を飛び出して仕事をしようと推進しているわけではない。

実際にオフィスに固定デスクがあるようなサラリーマンにとっては、オフィスで仕事をしたほうが明らかに効率がいいはずだ。会社は”自分だけで”動いている訳ではなく、

経理も上司も部下もいれば、そこにいてすぐ相談できる環境がチームワークの組織力なのだから。

自分だけで動いているような社員だったら、会社を辞めて個人契約をしたほういい。会社にとっても自分自身にとっても。

僕は、点々と仕事場所を移しながら仕事をしているけれど、これは明らかに効率がいいからと判断しているから。

一つは物理的なモノのコネクション問題。

東京にいる時間が月の10日くらいになってしまうと、オフィスの維持費用はもとより、郵便物やFAXや訪問者とのコネクションが負荷になってくる。

とくに、よくわからないうちにデスクに来ていて、「いらっしゃらなかったので、名刺だけ置いて帰ります」などとメッセージを残していくような残念な人(迷惑な行為なのでやめるべき風習です)や「近くに寄ったから来ました」的な事前連絡をしないでくる突然の訪問者も排除できます。

それから家族の問題。

家族は自分の癒しの時間を提供してくれるところであり、もっとも大切な存在。

家族と過ごす時間を大切にできなければ、仕事もプライベートも充実できない。だから家族と過ごす時間を考えたときに、無駄のない時間配分で、自宅のデスクもオフィスにするし、子どもと出かけた場所がオフィスになることもある。

それから時間の問題もある。「ノー残業デー」などという残業代の受給者を残業させない化計画の圧力に苛まれることもない。クライアントや消費者を対象として、もっとも必要な時間帯にどのような時間配分をして、業績を残すかを考えたたら必然的に、オフィス依存にはならなくなる。

ちなみに、僕の当面の課題は、「セキュリティ」と「盗難」です。ネット環境を使う場合の最低のセキュリティは万全にしていても、端末を盗まれたり、サーバーがハッキングされるようなことを危惧している。まあそれは固定デスクのオフィスのほうが危険度がある場合もあるのだが。。。

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