この世で一番の価値は、気持ちのよい深呼吸ができること。ぼくが海外旅行を好きなたった1つの理由



先日、海外旅行が好きな人達と集まって話をしていた。


すると突然、男の子が割り込んできて、ぼくらに向かってこんなことを言った。


「結局は、自分じゃないですか。」


突然のことでビックリしてしまったのだけれど、海外旅行をしていればよくあることだし、せっかくだからと話を聞いてみることにした。


◎結局は自分じゃないですかの意味


彼は、パリへ行こうがロンドンへ行こうが、インドへ行こうがイラクへ行こうが、要はどこへ行こうが、結局そこには自分がいる。


だから、そんなことをしても無駄だと言う。


ぼくは、海外旅行がとても好きで、魅力について語ることがあるのだけれど、必ずと言っていいほど、言われることがある。


それは、次の2点。


①旅行って、自分探し、現実逃避なんでしょ?


②それって金になるの?


ぼくはその話を聞いて、どうして彼はわざわざそんなことを言うのかなあと疑問に思った。


だって彼は、野球が好きで野球ばっかやってる人に対しては


「野球って、自分探し、現実逃避なんでしょ?」


「野球ばっかやってて、金になるんすか?」


なんてことは言わないはず。もしかしたら言っているのかもしれないけれど。


好きだからやってる。


それは、海外旅行をする人も、野球をする人にとっても同じである。


なのに、どうして彼は海外旅行好きのぼくらにだけ、そんなことを言うのだろうか。


本当は彼も、ふらふら世界を旅行したいのではないか。


◎自分ってそんな確固としたものなのか


そもそも彼は、自分というものを勘違いしているのではないか。


どこへ行っても、自分は自分。その前提は正しいのだろうか。


ぼくは違うと思う。


確かに、どこへ行っても、自分という物体としても存在は変わらない。だけど、その身体というものさえ、実は、常に変化している。


分子生物学者の福岡伸一先生は、一年前の自分と、現在の自分は、生物学的に全く違うという。


生命の本質は「絶えず流れ変化していくことである」であり、永遠に変わることのない、確固たる自分というようなものはない。


ゆく河の流れは絶えずして元の水にあらず〜。という、まさに方丈記の世界なのである。


彼は、自分というものを、確固たる変わらない永遠の存在として認識しているのではないか。


◎自分が変わるいうこと


バカの壁などの著書で有名な解剖学者・養老孟司先生が、将棋師・加藤一二三先生との対談で、面白いことを言っている。


「夏のパリに行った時に、コーラを飲みたいと感じた。普段ならコーヒーを飲むのに、その時はコーヒーなんて不味いもの飲めるか。という気持ちになった。その時、ハッと自分が変わったことに気がついた。(17:30頃から)」


人は、まさか、自分が変わるだなんて夢にも思ってはいない。だけど、それは実際に起こるのである。


ぼくの場合も、インドに行って、それまで全くなんとも思わなかった、子供という生き物を好きになった。


泊まっていた宿のロビーで休憩していたら、オーナーの娘と息子が近寄ってきて、遊んで遊んでー。とペタペタぼくに甘えてきた。


それまで、子供に遊んでー遊んでーなんて言われたことはなかったから、とても新鮮だった。


日本人と違って大きな瞳の子供が神秘的に見えたのもある。


その子たちと、わちゃわちゃ触れ合っているうちに、子供ってこんなに愛おしい存在なのか!


どうしてこれまで気が付かなかったんだ!!と、一気に子供という存在を好きになってしまった。


◎人が変わる条件とは


元マッキンゼーのコンサルタント・大前研一も


「人間が変わる方法は、3つしかない。1つ目は、時間配分を変えること。2つ目は、住む場所を変えること。3つ目は付き合う人を変えること。一番意味が無いのが、決意を新たにすること。」


だと言っている。


海外旅行に行けば、ふだんの日常生活から離れることができる。時間配分も住む場所も付き合う人も、一気に変えることができる。


今いる場所から、遠ければ遠いほど、それは価値があると思うし。だとしたら海外旅行は意味があるんじゃないか。


◎気持ちがいい!!体感こそが旅の醍醐味


そして何より、ぼくにとっての海外旅行の一番の価値は、圧倒的な体感なのである。


インドでタージマハルを見た時の、なんだろうこの大きな異世界との境界線は!!という感動や、


中国で万里の長城を見た時の、めちゃくちゃやるなこの国はホントに。。。すごっ!!という驚き。


モンゴルのゲルで泊まっていた時、夜中にふと目が冷めた。


なんとなしに外に出てみると、そこには何の音もしない静寂の世界が広がっていた。


空を見上げると、星がキラキラと輝いていた。


目を閉じて、深呼吸をしてみた。


身体の中で、宇宙が広がっていった。


その時にできた深呼吸ほど、気持ちの良いものはなかった。


ぼくの身体は、ストレスが溜まるとジンマシンが出たり、睡眠時間が極端に長くなったりと、ちょっと人より身体が軟弱である。


だから、健康でいられることは、ぼくにとっての一番の価値のあることなのだ。


自分で自分が健康だと認識できる瞬間というのは、圧倒的な体感、それを体験をした時にできる、深い深呼吸ができた時。


それは、日常を離れた遠い所であればあるほど、できるとぼくは思っている。


◎予想しなかった変化との出会い


深呼吸できることは、気持ちがいい。


それに、子供を好きになってしまった、それまでなら全く予想もできなかった自分に出会うのも楽しい。


旅行の醍醐味は、そこにある。


別に、海外旅行でなくてもいいのかもしれない。


日本にあるゲストハウスで外国人の人と触れ合ってもいいし、普段家で本ばっかり読んでいるなら、湘南の海でヤンチャっぽい人に話しかけて遊んでみるとか。


でも、手段は色々あるけれど、一番てっとり早いのは、旅行に行くことじゃないだろう。


他の人はどう思うかしらないけれど、少なくともぼくの価値観には、いちばん合っている。


◎迷わず行けよ、行けば分かるさ


結局、自分じゃないですか。


だなんて、勿体無いと思う。


自分という存在の"変化そのもの"を楽しまない、と宣言しているようなものなのだから。


それは、山の頂上に行くことだけが登山の目的になり、道すがらに見える景色を楽しまないのに似ている。


彼はモヤモヤしているのだろう。


金になるのかという問題も、じゃあ金を稼いだあとに何をしたいの?と問うたら、だいたいみんな、ビーチとかに行きたがるんじゃないかな。


だから、彼も、ぼくに文句なんか言っていないで、とっとと海外旅行に行けばいいばいいのに。


他に道があるなら、他を選べばいいんだけど。


海外旅行の話にケチつけてくるってことは、少なからず海外旅行に興味を持っているのだから。



最後に、ぼくの好きなプロレスラー・アントニオ猪木の詩を贈ります。


この道を行けばどうなるものか

危ぶむなかれ、危ぶめば道はなし

踏み出せばその一足が道となり

その一足が道となる

迷わず行けよ、行けば分かるさ




ぼくは、世の中に、こんな楽しいこと、なかなか他にないと思いますよ。

http://aimiyanikki.blogspot.jp/2015/07/blog-post_15.html

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