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学校が大嫌いで、死ぬ気も満々で成績も後ろから3番目だった私が、先生になった話。

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著者:
川村 郁子
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 思えば、小学校の高学年以降から私には学校で楽しかった思い出がない。

「あぁ...今日の昼休みはどうして過ごそうか」

学生にとって、昼休みというのは仲間と遊ぶ、最も楽しみな時間のはず。

しかし、私にとっては「一人でどうやって時間を潰そう」と思い悩む時間であった。

...かといって、休み時間をずっと図書館で読書に費やすような本好きでもない。

他のクラスの友達に、手紙を書くフリをして



”決して自分はスクールカースト底辺の人間なんかではない!!”風を必死で装っていた。

そんな私は、中学時代に必死で勉強をし、晴れて進学校の高校に入学。ドラマや漫画で描いているような

『楽しい高校デビュー』を果たすはずであった。

...しかし、友達の作り方や人との距離の取り方が下手くそな自分はすぐさま「孤独」の道へ。

勉強もついていけず、あっという間に成績は学年の後ろから3位になってしまった。

そんな高校1年生の担任との三者面談のときのこと

担任の先生
君、進学する気ないだろ?ヤル気あるの?
学校が楽しくないんです...勉強もついていけません。
担任の先生
うちの学校は、文武両道がモットーなんで、辞めたかったらいつでも辞めてもらって結構ですから。
友達関係で悩んでいるんです。みんなから...無視されています。
担任の先生
それは、君にも原因があるだろう。
ま、とにかくヤル気のない学生は必要ないですから。

中学時代、何度も挫けそうになりながらも必死で勉強し、憧れて入学したこの高校に

「君はもう要らない」

と切り捨てられたようだった。

大嫌いな数学。大嫌いな先生。難しい解説。授業中に当てられても

「間違えたら、先生から馬鹿にされるんじゃないか」

「みんなから”そんなことも分からないの”?」

って思われるんじゃないか

そう思うと、どんどん勉強も学校も嫌いになっていった。

クラスには敵ばかり。勉強も楽しくない。食べるだけが楽しみで体重は増える一方...

ブスでデブで性格の悪い自分なんか何で生まれてきちゃったんだろう!消えてしまいたい!!!

遂に、死ぬことまで考えるようになってしまった。


どんどん近づいていく特急列車。

「もうこれで楽になれる」「この辛い人生を終わらせることが出来る」

そう思った。

...しかし、ここで思い出したのは、私を大事に育ててくれた両親や祖父母たちの顔だった。

「今、自分が死んだとしても、大好きな両親や祖父母を悲しませるだけじゃないか!!

...だったら、死ぬ気で生きて、誰よりも楽しい人生にすればいいやん!」

通り過ぎる特急列車の風で揺れるスカートを、震える手で抑えながらそう思った。

この日から私は変わった。

成績も挽回し、太っていることがコンプレックスな私は、毎週本屋に行き、栄養や食の本を読みまくった。

そして、私みたいにダイエット出来なくて苦しんでいる誰かの役に立ちたいと思った。


...それから管理栄養士の道に進み、上京。

”食を楽しむこと”を伝える為に25歳で独立。