69人生の岐路 / 最後まで親不孝もの

前編: 68人生の岐路 / 彼とつくる家
後編: 70人生の岐路 / 25歳の私が入籍をした


婚姻届を出す日は決めていた。

私の誕生日。7月1日。

そう彼が言ってくれたのだ。

プロポーズと言う名の約束。嬉しくてたまらなかった。


はじめての事だから、婚姻届は早く貰った。

はじめて手にする婚姻届はすごく重たかった。

2人で記入をする。必要な書類を取り寄せる。順調で、あとはお互いの両親の署名と捺印を貰うだけとなった。


ちょうど、実家に帰る用事もあったし、その時に書いてもらえば良いと思っていた。

そんな事を母に言っていたら、翌日くらいに電話が掛かってきて、


母「お父さんが言っていたんだけどね、

そういう大切なもの(婚姻届のこと)は、彼も一緒に来るからこそ意味があると言い張っていてね。お母さんもやっぱ、大切なみきが他の人のところにお嫁に行く、お嫁に行かせるわけだから、最後ぐらい、改めて彼を連れてきてほしいな。だから、最後のわがままと言う事で彼も一緒に来る事は難しいかな?」


うーーーん。

さすがにこんな急で土日のお休みを取る事は難しいし。

況してや、平日となると父の仕事を待ってからになるからな。


そんなことを母にぶつけると、

いつもなら引き下がる母も今回だけは引き下がらなかった。

これまでの事もあり、父を怒らせたくなかったのだろう。

今度怒らせたら、引き返せない。しかも、おめでたい時に…。


母の気持ちは伝わってきたよ。

でも、彼は休みを取りづらい。

いろんな感情が入り交じり、逆ギレみたいな感情で、


私「じゃあ、良いよ。お母さんのサインで。もう少ししたら、大橋の姓じゃなくなるし、別に良くない?」


と、最低最悪なことを母にぶつけてしまいました。


母「そうだよね…」

母の声のトーンが明らかに低かったです。


その時は電話を切りましたが、日が経つごとに母に言った言葉がものすごく冷酷でなんでこんなことを言ってしまったのだろうと心から悔やみました。謝りたくて謝りたくて仕方ありませんでした。


だからこそ、彼に最後の両親からのお願いを改めて伝え、平日だけど予定を確定しました。

母に電話をした時、良かった〜と安堵していました。私のあの時の言葉…、どう思っていたのかなと気になったけど聞けず、いつもと同じテンションの母に私が安堵しました。


もし…もし、いつの日か、母を傷つけた日のことを思い出したら、聞いてみようと思います。

今は勇気がなく聞けません。聞きたくもありませんからね。


さあ、今度こそ、入籍の話でも。

ようやく、たどり着きます。

私にとって一番の人生の岐路が…!

続きのストーリーはこちら!

70人生の岐路 / 25歳の私が入籍をした

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