貴裕はどうやって拓人になったか

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相手は物凄く傷付いていた。


オレはそれが辛くて何度も何度もメールで謝った。


そのうち相手を励ますようになった。


返事が来ないのにとにかく一方的にメールを送って話しかけた。


繋がりを失いたくなかったから。


いや、そうじゃなくて自分が相手を騙した悪いヤツというイメージを振り払いたかったから。


でもそれは当然逆効果で、相手はどんどん冷めていった。


結局壊れた仲は戻らなかった。




ちなみにその人に連れられて、入ったFORUSで初めて29に足を踏み入れた。


そして510さんに接客され、ワイヤー入りフーデッド中綿ブルゾンに一目惚れ。


20,000円。


"Hybrid Theory" という今ではレアな物だとY吹さんから聞いた。




さて、他の2人とはどうなったのか。


これが凄い。


最初に会った人とその2人というのが3人とも元からの友達だったのだ。


元恋人同士がいたり、同居してる人同士がいたりするくらい仲が良い人達で。


そこにオレが飛び込むような形になっていた。


うまくいくはずが無い。


凄まじくぐだぐだでどろどろな時期がずっとずっと続いた。


その時ノンケの友達には「顔が死んでる」と見られていた。


初心者で一匹狼のオレと、こっちの世界に慣れていた仲の良い3人組の意識の差がそれだけ大きかったということだったのだと思う。




相手は悪くない。


向こうの反応は今考えると当然だから。


ただオレの考え方が妙に重かっただけ。


初めて入った世界に対する期待が大きかっただけ。


そうやって3人とも自然と疎遠になっていった。




そんな時に知り合った1人の人。


彼は看護師をしていて、タメだったはず。


確かB型。


メールしていて不思議な人だなぁとも楽しそうな人だなぁとも思った。


会ってみると実際楽しかった。


振り回される振り回される。




あれがホントの一目惚れなんだろう。




でも彼、実は最初の3人組と知り合いで。


オレの中でまた話がややこしくなっていった。


その他にもその彼とはうまくいかないだろう点もあって悩んだ。


向こうはそれに気付いて距離を取り始めて。


そして焦って取り繕おうとして、失敗。


大失敗。


まぁ、向こうも向こうでやり手ではあったのだ。


だから仕方無いと言えば仕方が無い。




ちなみにその彼が穿いてたデニムが、実は29 。


初めて会ってパスタを食べに行った時に偶然知ったこと。


彼のデニムのジップのスライダーヘッドに29のネームがあった。


それでをじぃっと見ていた。


「この人もあの店に行くのか。」


29にハマり始めたのにはこんな理由もある。






最初はとにかくぐだぐだどろどろだった。


でも、この次に会う人達が今のオレを形作ってくれることになる。


かつて師匠と読んだ人。


人を好きになるってことを教えてくれたコ。

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