夜のおねえさまに、家の危機を救ってもらった話

出会いはベロベロで、正直覚えてない。

それは、離婚から数ヶ月後のこと。

自暴自棄になってたわけでもないですが、かなり好き勝手な生活をしてました。


結婚生活に抵抗があったわけじゃないものの、結婚生活を経験した後の独身生活というのは、開放感が半端じゃないですね。とはいえ、僕自身元嫁のことをちゃんと見られていなかったことは、未だに反省すべき所です。


ただこの頃は、元嫁を忘れたいという思いもあって、遊び歩いてました。


結婚している時は風俗何か行けなかったですし、そんな勇気も無かったものの、結婚前にはちょこちょこ行ってたんですよ。恥ずかしながら元嫁に会うまでは10年ぐらい彼女がいなかったので。。。


やっぱり男には、女性の体が必要な時があるんじゃないかと。

ビデオとか本だけじゃなくてね。


そんな思いが溢れすぎてたのか、友人と新宿に呑みに行った後、1人が風俗に行こうという話をし始めました。大学からの友人同士の飲み会で、新宿はその当時からよく遊びに来ていたこともあり、友人は風俗の行きつけがありました(笑。


僕もその店は何回か行ったことがあったんですが、かなりの酒で勢いもついていて、そのまま風俗へGO。後で落ち会う約束をして、行ってまいりました。


お相手してくれたのは、20代前半で、自分好みのふくよかな女性。

元嫁を忘れたいと思いながらも、かなり元嫁と近いイメージの方でした。


ただ、正直ベロベロに酔っぱらってて、どんな話をしてたのかはほぼ覚えてないです。。。

彼女が本が好きで、行った時に東野圭吾の本が置いてあったことと、LINEを交換したことは何となく覚えてました。


でも酔っ払いすぎてるせいで勢いはあるけど元気はなく、結局話して終わったんじゃないかと。

ここまでは、本当になんでもない、よくある風俗体験です。



何だかズルズルと連絡し合う感じに

全然記憶には残ってないですし、必死で口説くような感じでも無かったんですが、LINEを交換したこともあって、何となく連絡を続けてました。


彼女は時折営業的な話をするものの、そんなにくどい感じではなく、それも良かったのかも。僕は飲んだ時とか寂しかったらLINEをして、それとなく普通に呑みに誘っては断られたりって感じで、今思えば楽しんでたのかもしれません。


そんな折彼女から、「店を辞めることになった」というLINEが。僕はなんとなく今後の事とか聞きながら、彼女の苦労を労ってました。


LINEのやりとりをする内、そこで初めて彼女が割と近所に住んでることを知り、それならってことで改めて飲みに誘ってみたら、夜の仕事を辞めたこともあるのか、OKとのこと。


下心は、無かったって言えばウソになりますね(笑。


とはいえ基本的に好奇心が旺盛な人間なので、色々話を聞いてみたいという思いがありました。


そして地元の大衆的なイタリアンで飲むことに。

彼女は生理前(自分で言ってました)ということと、他の席であり得ないくらい食べてるカップルがいたことに触発されて、メチャメチャ食べてました。


しかもそれだけじゃ飽きたらず、更に大衆的なイタリアンのサイゼリヤに行き、散々食ったのにピザやらパスタやらを注文。さすがに食べきれませんでしたけどね。。。


そんな感じで喰い気ばかりがお互いに先立ち、彼女は迎えが来てるということで、そこで解散になりました。


ただ、この時に地元であんまり呑みに行く人がいないという話はしてて、気軽に一緒に呑みに行きたいとは言われてたので、そんなような関係にはなっていったんですよね。


据え膳食わない恥男

そして次に一緒に飲んだ後、彼女は思いの外ベロベロになり(決して強要はしてませんよ)、僕の家に泊まりに来ることに。


平日だったので、僕は次の日普通に仕事です。

そして多分彼女も同様。


そんなことを考えてたような考えてないような、ともあれ僕は一緒の布団で寝たのに手は出しませんでした。今考えると中途半端だったかなーと思いますけどね。


とはいえお金をもらってそういう仕事を長くやってることもあり、成り行きでそういうことはしないというのは酔いながらも言ってましたし。

まあ、それ以前に付き合ってるわけでもなんでもないので、そのまま仲良く就寝ですよw


そして翌日は合鍵を渡して、僕は先に会社に行きました。


こんな感じからちょこちょこ飲みに行ったり、家に遊びに来るように。


ドラマのような展開が、自分に?

その後はちょくちょく外で呑みに行ったり、たまに家に泊まりに来たり。そして、彼女が仕事が無い日は、うちの家でのんびりしてるなんてことも結構あったみたいです。


家庭の事情はあんまり突っ込んでないというか、もしかしたら聞いたのかもしれないですが、少なくとも家族がべったりという感じでは無かったです。

そして泊まりに来るってことは、多分一人暮らしではないんですよね。

いや、一人暮らしで寂しいから来るのかな?


何はともあれそんな感じでふわふわ関係が続きながら、僕はプラトニックを貫いてました(笑。


そんなある日、例のごとく彼女を家に置いて、僕は仕事へ。


そして淡々と仕事をこなして昼前頃、クライアント先への電車移動中に、母親から携帯電話宛てに電話がありました。

僕の家族関係は良好ですが、仕事中に電話がかかってくることなんて滅多にありません。というか、それが普通だとは思うんですけどね。


電車の中だったということもあり、僕は落ち着いたらかけ直そうと思って、着信を放っておきました。


するとしばらくして会社用のケータイにメールが届き、チェックしてみると母親から会社宛てに電話がかかってきたとのこと。


僕の背筋には、寒いものが走りました。


父親はそれなりに良い年齢なので、良くない報せなのか。

それとも家族や親族に何かがあったのか。

わざわざ会社に電話をかけてくるんですから、相当です。



こんなのに、予告なんか無いですもんね。

それがあればどんなに良いことか。


ドラマや小説ではこんな展開を何度となく見てますが、まさか自分の身にも振りかかるのかと、視界が暗くなりかけました。

とはいえこうなると放置するわけにもいかず、僕は途中下車して電話をかけることに。


かけるのにも相当勇気が必要でしたけどね。

とんでもない報せだったらどうしようと・・・

実際かけてみると、とんでもないことだったんですが。


あわや大惨事

幸いというか何というか、身内に何かあったわけではありませんでした。

何かあったのは自分自身。

というか、何かやってしまったのが自分自身というか。


僕の団地の下階に住む人から、天井から浸水しているという問い合わせが管理事務所にあり、同じ団地に住んでるということで母親が呼び出されたようです。


下の階に影響を及ぼすほどの浸水?

ってことは、自分の部屋はどうなってるの!?

ここでも一瞬血の気が引きかけましたが、すぐに持ち直しました。


だって、彼女が居ますから。

いくらなんでもそんな自体になってたら気付きますよね。

とはいえ心配だったので、とりあえず電話しましたけど。


すると僕の家の床は濡れてないけど、洗濯機に繋がる蛇口の元栓は開いてたので、それは閉じてもらいました。

今もって原因はよくわかってないですが、考えられるのはそこぐらいですね。

洗濯機を使わなければ水は流れないようになってたんですが、結構建物の老朽化が進んでいたせいか、どこかから漏れたんじゃないかと。


でも改めて考えなくても思うんですけど、彼女がいなかったらどうなってたのかな、って。


同じ団地に住んでいるとはいえ、両親は僕の家の合鍵を持ってないので、家に入る術は基本、無いんですよ。管理事務所に問い合わせてもすぐに鍵を開けることはできなかったみたいで、何度も僕に電話がかかってきました。


当たり前ですけど彼女はうちの母親を始め、知らない人たちに会うのは嫌ですし、僕としてもあんまり会わせたくはありませんでした。とはいえ結局根負けして、彼女にもどうにか承諾をもらい、最終的には家に通したんですけどね。


でもこれも、彼女が家に居てこそですからね。


彼女が居なければ蛇口を止めてもらえないですし、中から開けてもらうこともできませんでした。

鍵を壊されることは無いかもしれませんが、業者を呼ばれたり、最悪水が止まらないことで浸水がもっと酷くなり、下の階と裁判沙汰になったかも・・・

そうなったら、結構な費用がかかったでしょうね。


僕が会社を早退しなければいけなかった可能性もありますし、被害が酷くなれば、お相手の話し合いとかにももっと時間がかかってたかもしれません。


大袈裟ではなく、結構な危機を夜のおねえさま=彼女に救ってもらったと思います。


幸い被害はそこまで大きくなく、僕は今もその家に住むことができてます。

その日はちょっとしたお土産を買って帰り、彼女に心から感謝を伝えました。


「夜のおねえさまに、家の危機を救ってもらった話」は、これで終わりです。


後日談

彼女との関係は、ある日突然終わりました。

その後もちょこちょこ会ったりはしていたんですが、ある日ドンキで2万円程度のブランドバッグを買わされた後、いきなりLINEで友達解除をされたんですよね。


彼女とは、LINEの交換しかしてなかったんですよ。

なのでLINEがわからなくなると、連絡の手段が全くなし。


彼女の持ち物と思しきものもある程度残ってましたが、今日現在まで彼女との交流は無いです。

彼女とどうしたかったか、どうなりたかったかというと自分の中でもよくわかってないところもありますが、とりあえず今後はLINE以外の連絡先も聞いておこうと思いました(笑

良い教訓です。


ブランドバッグについては、想定された被害を考えれば安いもんじゃないかと。

というか夜のおねえさまならもっと凄いものをねだられることもありそうなので、そういう意味で彼女は当時の僕をよく見ててくれたのかもしれません。


お後がよろしいようで。

著者の安宅 陽一郎さんにメッセージを送る

メッセージを送る

著者の方だけが読めます

みんなの読んで良かった!

STORYS.JPは、人生のヒントが得られる ライフストーリー共有プラットホームです。