親父がテレビ業界のディレクターだったので、そのブラックっぷりを伝承して反面教師にしていこうと思った件
「ごめんごめんもう一回とろう!」となんとかその場はおさまったそうです。
が
そしたらフロアから
という指示が…。
断わりゃいいのに、親父は律儀にもっかいハムスターを入れたところ、
今度は紳助もっと本気でキレ出して、殴りかかってきたと…!(そりゃそうだ)
親父もさすがに「こっちも悪いな」と思っていたら(そりゃそうだ)
なんとガッツ石松が
と紳助に今度はマジギレ!
紳助はその後しゅんと大人しくなったそうです…が!
その後吉本の社員がやってきて
「この件、内密にお願いします…」と言われたそうです。(そりゃそうだ)
…が次の週の週刊誌にこの一件が掲載されていたそうです…。
「紳助、番組でマジギレ!みんな迷惑!」みたいな。
結局吉本が紳助売りやがったwwwと親父は爆笑しておりました。
しかしガッツ石松…カッコよすぎる…!
そしてこの話、紳助もかわいそうだっていう。
安定のテレ東
みんなでマジギレ、カオスな昔のテレビ業界ですが、テレ東だけは安定。
テレ東は視聴率が良いと、コロッケパーティーで打ち合わせするそうです。
先ほどのそっくりさんの企画もテレ東で、ひたすらそっくりさんの写真をコロッケ食べながら「これ似てるかなぁ?」と良い大人が選別してた時、親父は
と思ったそうです。(そりゃそうだ…)
コロッケぐらいなら今でもだしてくれそうです。
今やっちゃまずいこと…!
いわゆる「やらせ」は日常茶飯地。
親父はその話をすると
と言いますが…。
例えば弱小のラグビー部を競合にする企画で、実際に勝った試合が、前半点取って、後半は守備だったのに、前半と後半を入れ替えたり…。
例えば日本の博士50人クイズという企画で、博士を50人集める選抜試験で、博士がほとんど仕込みだったり…(その辺の通行人捕まえたらしい)
今だったら怒られる!ことばかりやってたそうです。
まあ親父は「演出!」と言っているのですが(笑)
他にも番組で、出演していない芸能人の写真を勝手に使ったら100万円請求されたり(なので、今はイラストとかですね)領収書切ると面倒臭いものは茶封筒で現金が置いてあったり、超能力が全部インチキだったり…。なんかもうキリがないんです、この辺。
俺も書くの疲れるわっていう。
その中でも極め付けなのが、ある人気番組のチーフ・プロデューサーはとにかく野球好きで、番組スタッフで野球チーム作ったそう。
その番組に配属されると
と最初に聞かれ、最初の仕事は神宮の野球グラウンドの確保。
朝イチで試合を、対戦が終わるとチーム全員で焼肉を食べて、サウナで汗を流して出社…!
超健康的…!
だけど経費は全部番組制作費。
スリーアウト チェンジです。
しかもある芸能プロダクションとの試合はコネで東京スタジアム借りたそうな…。
アウトな話と言えば、海外でもありまして。
ホピ族という取材絶対禁止の、あらゆる予言を持つ神秘のアメリカの部族の所に急遽番組で取材に行くことになったそうです。アメリカの奥地…秘境…予言…なんだか香ばしい香りがします。
…しかし親父、取材禁止にもかかわらず、現地にカメラ隠して持って行ったそうです。祟られても知りません。僕がこんななのはホピ族の呪いなのかもしれません。
当然取材禁止なので、門前払いを喰らったそうですが、プロデューサーの「何とか口説け!」という指示に逆らえず、なんとか口説いたら(口説けた親父もすごいと思うが…)
Tシャツ着てジーパン着た爺さんが奥からやってきて、このファンキーな爺さん、なんと酋長だったと。
その後小切手で2000ドル(当時4,50万)出して取材させてくれと言ったら、急に部族の衣装に着替えだして霊験あらたかな予言を見せてくれたそうです。
マサイ族が現代的な暮らししてるっていう、都市伝説そのまんまな話。
テキトーすぎんだろ!!(いいのかホピ族)
とにかく大事なのは「テキトー」!
親父は言います。
俺らがやろうとしてたことは、いかにバラエティで笑ってもらうか。
極端な話、頭悪い企画ばっか選んでた
なるほど。
確かに頭悪そうな話ばかりです。
でもなんで、そんなことができたか。
それはコンプライアンスがないから!
コンプライアンス!!
そもそも、テレビ局のチェックなど昔は無かった!!
なんと勝手に作って勝手に納品していたそうです。
番組終了後に「あんま視聴者刺激しないでくれよ〜」と言われるそうですが、
大体テリー伊藤の企画だそうです。
しかし親父の話の登場人物のテキトーさ加減がすごい。
…で、今のテレビは面白いの?
現場のトップが叩き上げじゃないんだよね。
テレビ局入ると、配属されてプロデューサーになる。だからジャッジができないんだよ、何が面白いかつまらないかが解らない。
トーシロなもんだから、つまらねーんだよな!管理ができてない。
あとはコンプライアンスって言葉、これはもうそういう空気だよね。
とりあえず仕込みいれとけばいいってなってる。仕込みっていうのは例えば、さんま番組に入れておけばOKみたいな。
作る側がタレントに頼り切ってんだよ。それでいくらでもテープ回しっぱなしで、いくらでも編集できちゃう。
昔はテープに限りがあって、ずっと回さないんだよな。例えば30分番組だったら、テープ回すのは32分。だから生の緊張感があった。
今は取材の映像とかが使われるから、あとはスタジオで喋ったやつを編集で拾えばいいからつまらないよね。
とのこと。
なるほど、テープに限りがあるから緊張感が生まれるというのは、確かにそうかもしれません。
にしてもトーシロって言い方なんとかならんのか。(マジでそう言ってた)
反面教師として
自分はWeb関係の仕事をやっていますが、とにかく暴力はやめようと思いました!
あと、経費で勝手に遊んじゃいけないと思いました!
それに、現場のみんなのために、言ったこと勝手に変えるのもよくないなあと思いました!
…当たり前すぎて反面教師にならねえ…(タイトル詐欺)
いや〜、でもなんというかある意味、そういうところが面白いのかもしれませんね。(テキトー)
いい言葉ですね〜。
そいうえばこのストーリーを投稿するって親父に言った時、
なんて言ってましたが、多分見せないで出したほうがWeb的に面白そうなんで、勝手に投稿しました!
やっちゃえやっちゃえ〜。ありがとう親父!多分この辺りの感覚、遺伝なんでしょうね。
少し遅れましたが、心ばかりの父の日のプレゼントが、このストーリーですwww
ちなみに私、親父への反抗心からなのか、テレビではなくてWebのディレクターやっております。
多分日本で数少ない、親子2世代でディレクターやって、テレビからWebへ移行した家庭だと思います。
ちなみに自分がテレビを今見るかどうかと言われれば…やっぱりほとんど見ないですね…。
とはいえHuluとか、そういうのでドラマや映画見たりはします。
結局テレビはどうであれ、映像そのものは、楽しい媒体だと思いますし、とにかくチームプレーをしっかりしないと作れない、難しい表現方法だとも思います。
だからこそ、「現場」の人が面白く、個性のある人が集まるのかもしれませんし、「現場」を楽しく、明るくするのは、どの仕事であれ、大事なことだと思います。
私自身、高校時代は映像の仕事に憧れ、埼玉県の芸術総合高校の映像芸術科に在籍しており、映像制作の現場の辛さ、厳しさを少しばかりですが、体験しました。
私は現在Webのディレクター、デザイナーをしていますが、やはり「現場」の笑いや、笑顔の数で、出来上がるものって全然違うものになります。笑って真面目に、チームで楽しんで、真剣に作れるものは、親ごころを持って品目に接すことができる分、誰よりもフェアに、厳しく、ものを作れるのだと思います。
だから多分テリー伊藤もそういう意味では、とても真面目な人だったんでしょうね…(テキトー)
まあテリー伊藤がコメンテーターの番組は絶対信用しませんが。
おしまい!
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行田ナオシ
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