金縛りにあって幽霊に言われた衝撃の一言。

 その日、布団の位置を変えて寝てみようと決めた。

私の部屋は長方形の1DKで、入り口が北向き、バルコニーが南向き。


普段は頭を東向きに布団を敷いて寝ていたけど、

なんとなく北向き、頭が玄関扉に向かうように布団をしいて

その日は眠った。


なんか、体が布団にめり込むな・・・。

うは!金縛り!

く、苦しい・・・。


覚えたての不動明王の真言を頭の中で唱えてみる。

のーまくさんまんだー ばーざらだん


玄関ドアがガチャっと開いた

かかとを鳴らし、ドスドスと男性が入ってきた気配がする。

っていうか、人間じゃないのに、すごい足音。


鍵かけてたはずなんだけど・・・

せんだー まーかーろーしゃーたー


男は、私の枕元に立って、

私を見ている


怖い怖い怖い

そわたや うんたらたー かんまん


男は言った。


「毎日、風呂はいってるか?」


「・・・へ?」


なにそれ・・・。


男は踵を返し、ドスドスと床を鳴らしながら

ドアをバタン!と閉めて、行ってしまった。

金縛りが解けた。


ドアに鍵がかかっているか確認する。

かかってるじゃん・・・。


風呂?シャワーのほうが多いけど、

毎日ちゃんと入ってます。

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