高速の料金所でマイカー出産した話 1
息子の出産、それは、私のお行儀が悪かったせい?の破水から始まりました。
あなたやあなたの周りでも、もしかして起こるかもしれない?
想定外な出産のお話です。
2001年10月18日
夕飯の後片付けが終わり、私は翌日の朝ごはん用のお米を研ぐつもりでした。
お米をボウルに移したのが少しこぼれて、足下にパラパラと散らばってしまったんです。
そのころ妊娠36週、お腹もデーンと突き出して、床に屈むのも大変な時期。
こぼれたお米の掃除は明日にしよう。
でも、床に散らばったままでは、スリッパで踏んでジャリジャリするので、お米をキッチンの隅に押しやろうと、立ったまま右足で、ササッと掃くような動作をしました。
その瞬間、たらたら・・・温かいものが脚を伝って流れていく感覚。
破水した!また破水からや。
うわぁ・・・足で掃くなんて行儀の悪いこと、しなきゃよかった。
この妊娠は二人目で、一人目の時も破水から始まった出産でした。
ちなみに一人目は、畳に座ってて、立ち上がった瞬間の破水。
その破水から最初の陣痛が来るまでが1日半。
陣痛が始まって出産までが3時間。
スピード出産だと言われました。
私は「破水した!」とテレビを見てるダンナサンに報告しました。
これから出産が始まると思うと、ふたりの間に、なんともいえない緊張感が漂います。
一人目が破水から陣痛まで時間があったから、私は慌ててはいませんでしたが、出産予定日が4週先だったため、まだ入院の荷物をバックに詰めてないとか準備が出来ていなくて、今晩やらんといかん、と考えていました。
ところが、間もなくお腹がチリチリ痛み出したんです!
陣痛きたーーー!!もう?
そこから大慌てです。
まずは通っていた助産院に電話。
前回のスピード出産でもお世話になっていたから「すぐ来てOK」をもらいました。
次はダンナサンが実家に電話して、当時2歳の娘の迎えを依頼。
もともと出産の時は、義父母に娘を預かってもらえるよう、お願いしてありました。
でも、これが失敗だったんです。
迎えが来るまでに30分以上かかったのですから。
その間、私は荷物の準備です。大きなバックに着替え等を詰め込みます。
すると、普段見慣れない光景に、2歳になったばかりの娘が興味津々で寄って来ました。
そして私の隣にちょこんと座り、バックを覗きこんで、ニコニコと中身を出しました。
私が入れ直すと、またニコニコと引っ張り出す。また入れると、また出す。
「ごめ~ん、お母さん急いでるから、お父さんと遊んじょってぇ」
こんな時、世のパパさんは、気を利かせて動いてくれる方が多いのでしょうか?
残念ながらウチのダンナサンは、私から頼まないとテレビを眺めているだけでした。
そんなやりとりをしている間に、陣痛の間隔は15分から10分、8分と短くなり、痛みも確実に増してきていました。
だから義父母がやって来て、娘を連れて行ってくれた時は、これで助産院へ行けるとホッとしました。
しかし、まだ出発できない事態が起こったのです。
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