「ワシに幸福をもたらしてくれた、たった一枚の紙切れ」のお話。
行政書士法人というマイナーな会社を経営しています。
ふと仕事をしながら、思ったことがあるので、書かせてもらいますね。
それは・・・
この写真は、わたしが昔、公庫から事業融資を『断られた』ときの文面です。
公庫とは、日本政策金融公庫という政府系金融機関です。
起業する時、会社を経営する時に、いの一番に融資を申し込むところです。(資金が必要であれば)
民間の金融機関に比べて融資してもらいやすいことで知られています。
さて、この文面。
サラッと、送付されてきます(-_-;)
はい。
融資お断りの文書です(-_-;)
顧客へ来たものじゃありませんよ。
わたしに来たものです。
そう、これが今日のタイトルの「ワシに幸福をもたらしてくれた、たった一枚の紙切れ」。
「ワシ=わたし」。
広島なんで広島弁、許してつかぁさい。(ください)
断られたのは、昔といっても、ほんの『2年前』のことです。
つい最近ですね。
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約3年前まで、になりますが、当時、顧客ターゲットは中堅、大手志向。
名だたる会社さまから、お問い合わせ、ご依頼をいただいていました。
また、「どうやって、大きな会社から顧問契約をいただくのか?」ということばかり考えていました。
だって、自分の事業が安定すると思ったから。
従業員もわたしも幸せになると思ったから。
そして、「名だたる会社から依頼を受ける行政書士」というものに酔っていたから。
全然、顧客目線ではありませんね(^_^;)
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中堅・大手相手の案件は、金額もそれなりですが、期間がかかります。
難易度も超高い。
お仕事をお受けして、お金が入ってくるスパンはものすごく長い。
しかも、難易度が高いですから、案件が終わらない。
そうこうするうちに、業績、資金繰りは悪化してゆきました。
入ってくるお金よりも出てゆくお金が多ければ、経営は悪化する。
当然ですよね。
そのうち、資金ショート寸前になりました(T_T)
それで、追加融資の申し込みとなりました。
それが2年前のこと。
そこを認めてもらえるから、融資はオーケーなはず!
融資してくれると思い込んで、意気揚々と公庫に乗り込みました。
予め事業見通しの資料を作り、融資担当者に説明。
わたしよりはるかに若い女性です。
自信ありありのプレゼンをしましたよ。
審査に回しますね!
面接が終わったあとのわたしはこんな感じです。
意気揚々と、会社に帰りました。
今考えると、ほんと、アホです。
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数日後、一通の封筒が届きます。
日本政策金融公庫からです。
封筒を開けて、唖然・・・。
見事に断られました。
この紙切れ。
何を意味すると思いますか?
それは・・・
そういうこと。
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いま考えると、とてもいい機会をもらったと思っています。
公庫には、心底、感謝しています。
こう言われた(結果的に言われた形)。
これは、かなりのショックです。
ショックどころじゃないですね、倒産の危機。
で、どうしたか?
死ぬほど考えた。
で、ある結論に至りました。
今やっていることも、今までやってきたことも間違っていた。
ビジネスモデルそのものが間違っている。
その結果が、この危機。
死ぬほど考えました。もちろん、プライドも何もかも捨てて、他から資金調達しながら。
わたしがやったのは、顧客層を180度転換すること。
自分は、何をしたいのか?
従業員は何をしたいのか?
これを一生懸命考えた。
その結果が中堅・大手企業重視の路線から、起業・創業者重視の路線に180度、転換です。
そりゃまあ、強引でした。
強制的に、方向転換。
今はどうか?
いま、なんと、顧客の90%以上が起業・創業者、起業して間もない方になっています。
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