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インテルゴール裏

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著者:
SUZUKI AYAKO
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ここ最近の試合で長友選手はスタメンで大活躍だったこともあって、この試合も当然フル出場だと信じていたのだが、残念ながら前半は「温存」だった。後半になって、長友選手が準備を始めると、周囲の荒くれたサポーターたちが一斉に、

「ナガトモがくるぞー!」

「よかったなー!」

と言ってくれた。みんな何も言わなくてもわかってくれていた。アジア人の私がここに来た意味を。

そして、インテルのゴールが決まった瞬間は、旗で前方が見えてないままに、突然人が前後左右から飛んできてまたもみくちゃになって椅子から落ちた。すぐ「ナガトーモ!」と騒ぎ出したので、長友がゴールしたものだと思ってたけれど、帰国して確認したらオウンゴールだった。とにかく、その場では「ユートがゴールしたぞ!」という雰囲気に包まれて、その喜びが日本人の私に向けられたことに感激して、よくわからないままにガッツポーズして雄叫びをあげた。

インテルのゴール裏、生きて帰ってこれたのは、長友選手の活躍のおかげだと本気で思った。どの国のどのスタジアムも、全然違っておもしろい。その国の文化がにじみ出ている。ミラノ最後の夜は、ミラノ風カツレツを食べた。

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