第42話『【第5章 うつ病克服専門心理カウンセラーの夢】 取材』 大手企業で重度のうつ病を発症し、里帰り出産の妻から離婚され、約一年間自殺願望の消えなかった僕に深い愛情で接してくれた両親のおかげで、うつ病克服専門心理カウンセラーという天職に出会えた話

1 / 2 ページ

前編: 第41話『うつ病自助グループの会を主催』 大手企業で重度のうつ病を発症し、里帰り出産の妻から離婚され、約一年間自殺願望の消えなかった僕に深い愛情で接してくれた両親のおかげで、うつ病克服専門心理カウンセラーという天職に出会えた話

 うつ病克服専門心理カウンセラーとして、取材も受けたいと思っている。新聞や雑誌などのインタビューを受けられたら、とても嬉しく思う。





 実は、僕の処女作「鬱〈うつ〉に離婚に、休職が… ぼくはそれでも生きるべきなんだ」を出版した際、一度取材を受けたことがある。それは産経新聞社さまの編集者だったが、京都通信社さまの編集者と仲が良いこともあり、本を読んでもらえ、取材までしていただけることになった。僕は本当にラッキーだったと思う。うつ病になって、離婚して、休職していなかったら、こうやって、取材を受けることもなかったのだから。





 取材は約2時間くらいだった。新聞社の業界でもうつ病を患っている人は多いようだ。薬を飲まずにがんばり続けている人、薬を飲みながらがんばり続けている人、休職して療養している人、退職になってしまった人などが多数存在するようだ。





 新聞社は毎日新聞を出さなければいけないし、品質も高める必要がある。生半可な記事では、読者に物足りなさを感じさせてしまう。いい記事を書き、みんなに親しまれ、みんなに愛される文章を毎日書くのは並大抵のことではない。それはとても大変なことだと思う。





 僕も、仕事の納期に追われ、品質を追求され、コストも下げられるという厳しい環境の中にいる。仕事を達成しても感謝されない。仕事はやって当たり前。不具合が出たときだけ呼び出される。そういう環境だった。





 だから、新聞社で働くことは、もうそれ自体が大変なことだと思う。僕を取材してくれた人は元気だったが、まわりはうつ病になってしまった人がたくさんいるらしい。うつ病はどうもならない人と、なる人に分けられるようだ。ならない人でも、一生ならないというわけではない。その人のストレス耐性を超えるストレスがやってくると、その人だって押しつぶされてうつ病になってしまう。





 プレッシャーに耐えられるかどうかは、個人差がとても大きい。まったくへっちゃらな人もいれば、3か月でうつ病になってしまう人だっている。厳しい世界だ。


 でも僕たちは働かなければ食べてはいけない。働けるうちは働くのがいい。でも精根尽き果てるまで働くのはよくない。それは本人にとっても会社にとってもそうだ。だからこれからは、メンタルヘルスの教育を通して、心について周知徹底する必要がある。企業が、人財を大切に扱わなければならない。お互いのコミュニケーションをとり、柔らかな人間関係を築く必要がある。仕事もその人に合ったものにしなければならない。許容範囲を超えると、うつ病が待っている。誰だってうつ病になんかなりたくないだろう。




みんなの読んで良かった!