何の取り柄もない自分が、グラフィックデザインで独立するまでのお話し。「最終話 〜デザイナーになる。〜」

前話: 何の取り柄もない自分が、グラフィックデザインで独立するまでのお話し。「第七話 〜独立の時〜」

デザイナーになる。


「犬も歩けば棒に当たる」という諺がある。まさに。ただただ歩くのではなく、「こういった棒に当たりたくて、歩いている犬ですよ」。自ら具体的に発する。発したその時、その瞬間から、環境は変わり始めるんです。諺通り、何かをやろうとすれば、災難も幸運もやってくるでしょう。でも、環境が変わることに違いはありません。うんうん。



「仕事の先に、仕事がある。」は、先輩デザイナーの言葉。1つの仕事を丁寧にやる。やり取りの評価・安心感の評価・人柄の評価・やりやすさの評価につながる。デザインの強さ、クオリティももちろん大事。つながりは、次の仕事へ。結果、人が想う「こういうことをやってほしい」と、自身の「こういうことをやりたい」がつながる。喜びは、喜びを生む。これが一番、健全な状態だ。


このお話しは、「独立するまで」のストーリー。独立したその先は別の機会に、そろそろ締めましょうか。気づけば、独立してから4年近く。デザイン業界に入り込んでから、10年ほどになります。まだまだ、これからです。次ステップ、私の課題。「日常とデザインを拡げる。」 をモットーに、「デザイナーではない人に、デザインの新たな楽しみ方を提案」すること。


デザインは “人ありき” です。人にどう感じてもらうか、そこがゴール。表現そのものだけが、デザインではない。人とどのように接し、感じ、どういったシーンを築けるか。デザインのやさしい力を響かせるか。デザイナー(私)の役目はそこでしゅ。デザイナー通しが、「あの表現がどうこう語る」のも、もちろん正解。しかしですね、主役はやはり、デザインに接する人だと思うのです。


そんなことを伝えるため。こうやって、色々な人が集まる STORYS.JP で書きました。今後のストーリーは、明日からまた更新されていくでしょう。そろそろペンを置きましょう。たわいもないお話しにつきあっていただいた、すべての方、本当にありがとうございました。無駄を楽しむを余裕こそ、生きる中での重要なデザインのひとつ。そう考えています。




オマケに、無駄な楽しみをもうひとつ。私、デザイン書籍を出版されているMdN様より、デザイン入門書「デザイナーになる。」を執筆・出版させていただきました。 ◎「デザイナーになる。」Amazon 書籍紹介ページはコチラです。 グラフィックデザインの入口を、「今、デザイナーでない、すべての人」に向けて、カジュアルにやさしく、親しみ満載で紹介しました。本ストーリーでも随所に練り込んだ、“解説文の外し方” を楽しんでもらえると幸いです。


「デザイナーを目指している」「デザイナーになるつもりはないけど、デザインにちょっと興味がある」という方にも(にこそ)、ぜひ読んでいただけると、とても嬉しい限りです。大型書店さんにも置いてありまして、立ち読み、大歓迎! ありがとうございます。今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。


グラフィックデザイナー
アトオシ 永井弘人

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