Bride of Japan 2015ファイナリスト 橋本 有未  『文化価値・時・時の大切さに関しての考え』


「日本の文化」と聞いて、初めに頭に浮かんだのは「日本の庭園」でした。

それは祖父の影響だと思います。

祖父は若かりし頃、戦争で満州に派遣されました。

ところが、戦時に怪我をしたことで幸いにも帰国することができました。

帰国した祖父は、庭師になったそうです。

なぜ、あの時代に庭師を選んだのか。

今回、日本文化について見つめ直す機会を与えて頂いた際に、

改めて疑問に思ったことです。

今はもう亡くなってしまっていて理由は聞けません。

無口だった祖父は、誰にもその理由を話していないそうです。

祖父は、庭を通して何を為そうとしていたのか。

今思うと、庭を通してそれを見る人の心を癒そうとしていたのかもしれません。

・・・満州で怪我をした祖父だけが、

当時派遣された隊で唯一の生き残りだったそうです。

ところで、西洋の庭園は、たとえば、シンメトリーに切り揃えられた構造物や、

お花の華やかな庭をイメージしますが、

日本の庭園は華やかさよりも、自然そのものを愛で、緑と溶け合い、

朽ちて行くプロセスさえも慈しみ、受け入れる姿勢を感じる庭です。

祖父が心血を注いだのは、まさにこうした日本の庭園でした。

大胆に配置された岩や空間に力強さがありつつ、乱雑なようで調和していて、

どこか寂莫とした美しさが見る人を惹き付けます。

こうした自然や時間と調和する日本人の美意識、感覚は

世界に引けを取らない素晴らしいものだと改めて思います。

オリンピック開催地に選ばれ、世界から注目を浴びている今、

素晴らしい日本の価値・文化を世界へ発信し、

その調和と美の精神を世界へ広めたいと思っています。

平和や友好に繋がることを願って。


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