◼️ハネムーンで世界各地の観光名所をドレス姿の嫁を連れて巡った話◼️

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パニーニに挟まれているチーズや、

生ハムの素材自体の味に彼女は感動していた。

(こんな美味しいチーズは食べたことがない!生ハムも臭みがなく濃厚な味がして美味しい!)

写真や文章では決して伝える事の出来ない味覚という感覚。

それを彼女と共感できて嬉しかった

僕らは真実の口に手を突っ込んでみたり、街を歩いて買い物や観光をしたり、

ローマの休日を楽しんだ。

歩きすぎて身体が疲れたので、

映画に出てくるオードリーヘップバーン達のような気分で

僕らはスペイン坂の階段で休む事にした。


すると、肌の黒い男性が近づいてきて

彼女にバラ3本を渡してきた。

よく観光地で見かけるバラ売りの男性だ。

こっちでは少し強引気味に

モノを売る人をよく見る光景だったので僕はとりあえず様子を見ていた。


普段すぐに「うん、いいよ。」という

彼女はどんな反応をするのだろう。

しっかりと答える事は出来るのか。

内心ちょっと楽しんでいる自分がいた。


案の定、バラを受け取ってしまったのだ。

男はニヤリとた表情を浮かべながら

「Take Photo!Take Photo!」

写真撮ってやるよ!というノリで写真を撮り始めた。

そこからさらに50ユーロを請求してきた。


バラ3本で6000円って高いっしょ!


なんて分かりやすいボッタクなんだ。

困る彼女をみて僕は仲裁に入った。

「50ユーロは高いでしょ。僕らは2ユーロしか出さないよ」

と言うワケのわからない値引き交渉をした上で、その男はバラ1本だけ置いて

違う人たちをボッタくりに去ってしまった

その1本の薔薇がその後の撮影にも使えたし、想い出にもなったので2ユーロはいい買い物だった。


ハンプニングもあったが、ゆったりとしたローマの休日を終えた。


ローマでのディナーはカプリチョーザを食べにいった。

イタリアには有名な2種類のピザがある。

というか正確に言えばピッツァだ。

1つは生地の柔らかい食感でマルゲリータが有名なナポリの街で生まれたナポリピッツァ。

もう1つは生地が薄くパリパリと硬い食感でカプリチョーザが有名なローマピッツァだ。

ローマにきたら一度は食べてみたいローマピッツァ。

地元の人にこの街で一番美味しいお店を教えてもらい向かう事にした。

メインストリートから奥入った細い路地裏にあるお店だ。

店内には観光客らしき人はおらず、地元の人で賑わっていた。

ビスマルクのように中心にはドロッとした卵がセッティングされている。

生地は話を聞いていた通り、薄っぺらくサクサクとした食感。

何枚でも行けそうな気分になる程、とても美味しかった。

しかし、とりあえず1枚が大きくてお腹は満腹になった。

また赤ワインがこれによく合い、僕らはローマの町で夜風に当たりながら気持ち酔っ払いになった。


充実した時間で旅の想い出を語りながら食事して、

ローマの1日は終えたのであった


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世界一小さい国バチカン市国

歩いて1周出来てしまう小さな国がある事をご存知だろうか?

そう、世界一小さいバチカン市国という国がローマの中に存在するのだ。

カトリックの総本山と言われている国で、

影では世界一の権力者と言われているローマ法皇がいる国だ。



ローマの街の一角に存在しており

入国にはパスポートなんて入らない。

簡単な身体検査だけで入国出来てしまう国だ。


僕らがバチカン市国についた時、朝から数万人はいただろう。

数えきれない程の人たちがバチカン市国の中心にある

サン・ピエトロ広場に集まっていた。


(こ、この感じはまさか!!)

と僕の心が騒ぎだした

すると電動カーに乗って手を振る白い服をきた男性が大衆の中を分け巡り

こちらに向かってきたのだ

そう、誰もが知るローマ法皇だ。


毎朝たくさんの人たちがローマ法皇の話を聞くために、世界中からこの世界一小さい国に集まっているのだ。

なんかラッキーな気分になった。

ローマ法王に会える機会なんて滅多にない。


余韻を残しながらも群衆の人込みを切り抜け

僕らはバチカン市国内にある美術館に足を運んだ。

サン・ピエトロ大聖堂などイタリアには教会が多く神聖な場所がたくさんある。

僕らにはルールがあった。

そのような場所では派手な格好で撮影するのは失礼になるから撮影は辞めよう決めていた。


世の中にはたくさんの人が存在して、

たくさんの価値観があり、それが時として意見の食い違いを起こし、

争いや戦争が起きる事もある

ローマ法皇は1つの教えを守り伝承して行き、これだけ多くの人を集める事が出来る。

いつか世界中の人が、1つの信仰に共鳴すれば争いごとなんてない

世界平和の日がやってくるのではないかと思った。


しかし、そんな大きな規模を考える事よりも僕らには

もっとやるべき大事な使命がある。


それは家族という同じ空間で過ごす人たちの考え方が

すれ違い争い事が起きない家庭を作ることだ。




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セレブ女性が集まる可愛いカプリ島


僕たちはローマを後にして電車で南に向かった。向かう先はナポリだ。

イタリアは日本のように縦に長い国だが、

南に行けば行くほど治安が悪い。

到着したナポリは、ゴミの街と呼ばれるほど汚くて治安が良くない街だ。

ナポリ市にはお金がなくてゴミ収集する人が足りず、ゴミがたくさん溜まっているのも原因といわれている。

フィレンチェに住んでいるフィレンチェ人ですら、

「ナポリなんて行くのはゴメンだね」

というくらいナポリ嫌いの人も多い。

この国の人たちは自分たちの街を愛している。

まるで違う国かのように他の街を敵対視しているようだ。

セリアAというサッカーリーグで街ごとにサッカーチームがあるのが原因なのかもしれない。


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