いなくなった弟との対面

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病院に着いた


すでに、弟の命が絶たれた事はわかっていた。


落ち着いて、病院の受付で案内をしてもらい

部屋に案内してもらう。


暗い廊下を歩いていくと、その部屋があった。


飛び込んできたのは、ベッドに横になった弟。

ベッドの横の椅子に座る母さん。

そして、ベッドの横の椅子に座りながら

力が抜けたように、壁に背をあてて

座り込んでいる真ん中の弟だった。


いろんな思考が巡ったが、思わず

ベッドに横たわった、すでに

命のなくなった弟の体に泣きついた。


なんで、もっと大切にしてやれなかったんだ。


そんな事を言いながら、ベッドに横たわる弟の体に

泣きつきながら、涙がボロボロと溢れて止まらなかった。


同じような言葉を繰り返しながら

泣いている内に、少しずつ落ち着いてきた。


母さんも真ん中の弟も、もう泣いてはいなかった。


俺が東京から帰るまでの2時間の間に

それこそ泣くだけ泣いたのだと思う。


真ん中の弟は力なく壁によりかかって

喋る事も、動く事もほとんどなかった。


思えば、真ん中の弟と俺の間には3歳差、

真ん中の弟と、亡くなった一番下の弟の間は2歳差、

より距離が近かったのは弟同士かもしれない。


5歳も違うと、それこそケンカも

あまりしないが、弟同士の間では時々、ケンカもしていた。


みんなの読んで良かった!