自分探しをしていたニートが試しに3日間山籠もりをしてみた。~最終話 山籠もりをして分かったこと~

前話: 自分探しをしていたニートが試しに3日間山籠もりをしてみた。~第三話 ずっと一人で山に~

山籠もり最後の日


いよいよ山籠もりも今日で終わり。

天候は曇りだが、気持ちは清々しかった。


朝食のカロリーメイトをほおばり、テントを畳む。

もちろんそこに人はいない。

一人、荷物をまとめ、お世話になったキャンプ場にお礼を言った。


時間もあったので、再び高尾山の頂上を目指して歩き出した。

頂上への山道は、やはり人が通らない道なのか、人は見当たらなく、一人歩いていた。

頂上に近づいていくと、ちらほら人が見えてきた。


(戻ってきたんだ)


遭難からの生還ばりにほっとした気持ちと嬉しい気持ちが沸き上がってきた。

頂上に到着し、一休憩。

頂上からの景色を眺め、再び出発。


下山もせっかくだからと人がいなそうな山道を選択。

案の定、誰もいなく、一人で山道を歩いていく。


そして、何事もなく下山。

そこで3日間の孤独な山籠もりは終了した。


山籠もりで分かったこと


友人の冗談を真に受けて、簡単に決めた今回の山籠もり。


「安らかな眠りをかけた石との戦い」

「ご婦人のコーヒー」

「真夜中のカランカラン」


有難さ、恐怖、痛みなど、自分探しでは定番の出来事が起こるものである。

(自分探しをやるとだいたいこのような出来事が起こる)


そして、この山籠もりで一番分かったこと。


それは・・・


「自分探しのために山籠もりするなら、仕事しろ」


この一言に尽きる。

(もちろん趣味や興味でやることは大賛成です)


実際にその言葉通り一週間後、岩間はフリーターとなり、働き始めた。

「山籠もりをやる」という軽いノリにより、新たな一歩を踏み出すことができた。

もしかしたら軽いノリで行動することも時には必要なのかもしれない。

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