家族を支えなければならない私がパニック障害になってしまった話
・歯医者にいっても同上
・車の渋滞に巻き込まれると吐き気、焦燥感、下痢症状に見舞われる
・会議室等で待つことができない
・妙に足が冷える気がする
これらは典型的なパニック障害の症状だそうだ。
心療内科医師へのお願い
幸いにも私はフリーランスなので、会社に通うようなことはない。
自宅事務所での制作仕事がメインだ。
しかし、外に出ることが少ないとはいえ、打ち合わせしないと仕事にならない。
私は、打ち合わせや外出先での特別な状態だけ症状を抑えられれば問題無いと考えた。
そのため、私が医師にお願いしたのは、
「症状を止める薬をください」
ということだった。
パニック障害とは?
薬のことを書く前にパニック障害について、調べてみた。
ネットでサーチすると、すぐに病気の解説がヒットする。
主な症状は動悸、発汗、頻脈、ふるえ、息苦しさ、胸部の不快感、めまい等の発作だ。
以上のような「パニック発作」を恐れる「予期不安」「広場恐怖」等があいまって、悪化すると「うつ病」に移行してしまう恐れもあるらしい。
精神病ではなく、脳の病気として位置づけられ、脳神経伝達物質「ノルアドレナリン」「セロトニン」のバランスを回復することで治癒するとのこと。
治癒するために体系化された治療方法が確立されているようだ。
通常は抗うつ剤をのみ続け、セロトニンを増やし、症状が出なくなれば薬をやめていくという治療になる。
私は、この文章を書くまで精神疾患と思い込んでいたのだ…
ひょっとすると私のケースは少し特殊かもしれない。
私は薬を常用していないのだ。
なおかつ抗うつ剤は処方されていない。
何故、そのようなことになったのか?
以降は私のケースとして読んで欲しい。
しかし、この病気に苦しむ方には一つの治療のあり方として知って欲しいと思うのだ。
医師と最初に話したとき、あまり理解せずにきっぱり
「抗うつ剤はいりません」
と、私は言った。
性格的に鬱ではないという気持ちがあったからだ。
(今にして思えば医師の言うとおりの処方を受けていた方が良かったかもしれない)
症状を止める薬「レキソタン」
私が処方された薬は抗不安薬のひとつ「レキソタン」という薬。
私の場合は頓服として使用している。
「あぶなそうな状況だな」
と感じた際に、服用する。
抗不安薬の特徴としては「即効性」が上げられるようだ。
レキソタンは、私のようにパニック症状が発生する状況が生活の上で限られている場合(お客様との最初の打ち合わせの際や特殊な状況下のみ)には持って来いの薬だった。
● パニック障害とつきあう ---------------------
心療内科で薬を処方されてからの状況
私は1ヶ月に一度、心療内科に通って薬をもらっている。
心療内科では最近の出来事を話すぐらい。
お客様との打ち合わせで数度危ない感じがしたが、すぐに薬を飲んだため、パニック症状を起こさずにすんだ。
薬を飲む際には打ち合わせ中に出されたお茶で飲むこともある。
「ちょっと薬を飲む時間なので」
とおことわりして、お水をもらうこともある。
薬を飲み始めた頃は、打ち合わせ中にも関わらず頭にもやがかかったような感じで集中できないこともあった。
しかし、薬が効くことが分かってからは、そのような感じなくなった。
今では、仕事の状況によっては1ヶ月間全然使わない月もるし、薬を使わなくても問題なく打ち合わせ出来ることもある。
心療内科にかかる前の症状も一つひとつクリア出来るようになった。
「完治したのか?」
と聞かれると、
「まだ」
と答えざるをえない。
この病気に対する不安は今でも消えないのだ。
しかし、薬はいつもキーケースと一緒に身につけていて、お守り代わりになっている。
パニック症状のことは、気にしてもしょうがない。
危ないと思ったら、薬を飲めばいいだけのことと思うようにしている。
薬を飲むといつもより疲れがひどいが、仕事で疲れているのか、薬を飲むことで疲れるのかはよく分からない。
しかし、仕事が出来なくなるよりはずっといいので薬は手放せない。
死にいたる病ではない
心療内科にかかる少し前のこと…
私は尿路結石の痛みで救急車を呼んだ。
尿路結石は腎臓で出来た石が尿道を通る際に激痛をともなうものだ。
「群発頭痛」「心筋梗塞」とならび三大激痛と言われている。
女性で出産を経験された方なら陣痛の痛みに近いと説明すれば分かりやすいと思う。
とにかく痛みにのたうち回り、私の場合は気を失ってしまった。
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