第四十二章 タイムカプセル
四日市高校、桑名高校、川越高校に合格するための方法(67)
陵成中学校 光陵中学校
こうして見ると、私が生まれた1956年から45年遡ると中国で清朝が倒れ日本では大逆事件が起きている。まだ、中華人民共和国どころか中華民国ができたばかりだ。さらに45年遡ると明治維新の頃、つまり江戸時代になる。
そう考えると、武士の時代もそんな昔のことではないことを実感する。私たちが大騒ぎをしているAランク・東大・京大、Bランク・旧帝や早慶というランク付けなんかすぐに歴史の闇の中に消えていく。どこぞのだれちゃんが頭がいいとか悪いとか。そんなことは歴史に残らない泡ブクのようなもの。
さて、塾や学校の学習環境はどうなったか。明治維新の頃も、明治の終わりの頃も、視聴覚教材などあるわけもなく、ネットもなく、外国人も周囲にほとんどいなかった。それでは、格段の学習環境の改善により日本人のほとんどが英語を使えるようになったのだろうか。現実を見れば結果は明らか。
これは、英語だけに限らない。数学も理科も社会も、学習環境は格段に改善された。では、誰でも三角関数や対数関数の微分ができるのか。現実はそうなっていない。だから、今は話題になっているが「受験サプリ」も「Try it」も学力向上に何の役にも立たないことが近いうちに判明するのは間違いない。
員弁中学校 北勢中学校
ハッキリ言えば、映像授業などクソだ。高額で暴利をむさぼっているDVD授業は論外だ。巨大ビルなど学力向上に何の関係もない。タレントがCMに出ても指導の確かさと比例しない。いや、むしろ反比例している可能性が高い。山口県の松下村塾を見た方は、ただの小屋のように感じたはず。
真の教育とは、先生と生徒だけでいいのだ。黒板やノートで十分。
設備も栄養状態も良くないアフリカの選手がオリンピックで勝つことが多い。黒人の運動能力だけなら、アメリカの黒人選手が一番有利だろう。しかし、運動能力でさえ環境で語れない。知的な能力は、環境ではなくて本人の才能とやる気がすべてだ。
そのやる気を鼓舞する一番良い方法は、競争だ。だから、文科省が否定しても現場では偏差値も順位も出す。逆に、出さないここでは悲惨な進学実績となってしまう。指導者が偏った思想に洗脳されていると、生徒が犠牲になる良い例だ。
四日市合格者数
H27 H26
1、陵成中学校(桑名市) 16 23
2、光陵中学校(桑名市) 24 9
3、藤原中学校(いなべ市) 6 6
4、東員第一中(員弁郡) 3 4
員弁中学校(いなべ市) 1 4
高木教育センター 2 3
6、 大安中学校 (いなべ市) 4 2
7、東員第二中 (員弁郡) 1 1
北勢中学校(いなべ市) 1 1
このデータを見せられても
「自分の息子(娘)をぜひ東員第二中学校(北勢中学校)に入れたい」
と言われるご父兄はみえるだろうか。
「私はぜひ北勢中学校(東員第二中学校)に通いたい」
と言う生徒がいるだろうか。塾や予備校なら、とうに倒産している。
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