女の子の気持ち~共感能力は武器

下の子が、高校2年生の時の話。



高校の修学旅行の時の話だ。

何日も前から

みりえ
旅行のしたく、しちゃいなさい

と言っていたのに、やったのは、前日の夜から。

「うそ、このパーカー持ってくの?

洗ってないし、黒いから、猫の毛だらけが目立ってる。

こっちにしなさいよ。新しいし」

「やだ、はで」

「じゃあ、もっと早く言ってくれれば

洗濯しといたのに」


しかたなく、猫の毛をガムテープでとって、

白くよごれているところだけ洗って、アイロンで乾かす。

その他、

あれやこれや、手出しをしないとまにあわない。


で、

当日の朝、食事としたくが終わると、

腕時計をぶんぶん振り回している。


「なにしてるの。

そんなことしたら、くるうでしょ」

下の子
なんか不安。日本出るの。


「そう、不安だね。だいじょうぶよ。友達もいるんでしょ」

下の子
うん。

それでも、日本を出るのが、不安らしい。


バス亭まで、スーツケースを転がして、送っていった。

家に帰ったら、たなの上に、腕時計。


振り回したあと、ここに置いたらしい。


みりえ
もう!


   「忘れないように

   食卓の上に置いといたのに

   ぶんぶん振り回して、

   おいてくって何よ」


すると、長男。


長男 「しょうがないでしょ。

     置いてっちゃったんだから。

     (下の子が)旅行から帰ってきて、怒らないでよ。

    終わったことは終わったこと」


みりえ
ちがう。
長男
ちがわないでしょ。正しいでしょ。
みりえ
ちがーう!!

  「前から言ってるけど、

  女の子は、正しい、正しくないじゃないの。

  ただ、共感してほしいの。

    しょうがないね、下の子は。

    お母さん、大変だったね。

    って言ってもらいたいの」


長男 「お母さん、

     自分のこと、まだ、女の子だって思ってるの?」


私  「……」


まあ、さておき、

女性は、ストレスを感じた時に、

正しいとか、正しくないとか、そんなことは関係ないのだ。

ただ、共感してほしい。


男性は、ここをもって、

「だから女は論理的じゃない」

と劣っているように言うけれど、それは違う。


共感能力は、かなり高度な能力だ。


学習塾を経営していたけれど、

学習塾の世界は、男性社会だ。

時間帯的に子どもを持つ母親が、働くのが難しい時間だから。


で、

以前、学習塾の先生たちが集まる掲示板に行ったことがあるけれど、

そこでは、男性の先生たちが、

「母親が甘やかす」とか

「母親が子どものことをわかってない」

とか、批判していた。


わかっていないわけじゃない。

ただ

母親は、こどもについて、正しい意見を聞きたいんじゃない。

「大変ですね。

お母さんがんばっていますね」

って、共感してほしいのだ。


この

共感する力。

どんな商売でも、ほんとはこれが、1番大切だと思う。


相手が、男性でも。

子どもでもね。

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