サンタクロースになりたかった

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町中いたるところにクリスマスツリーが飾られる季節



久しぶりに晴れた昼下がりに見た職場のクリスマスツリーは

赤や金色のオーナメントに太陽の光が反射して光の場を形成していて

膝を折り、祈りを自然にささげたくなるほどの荘厳な美しさだった


根元には、大理石と木の違和感を隠すために、空っぽの袋やギフトボックスが置かれていた


家族のいない子どもたちへ

本当にプレゼントするものを寄付できるスペースにすればいいのに

と私は思った




私はサンタクロースになりたかった



誰かの顔を思い浮かべながら

何かを与えようとする気持ちがあれば・・・


そこに間違いも無く

サンタクロースはいるんだと、今でも私はそう本気で思っている



夜空をかけめぐるソリは

人の思いを乗せて雪をちらつかせる


両手を広げて待つのは

子どもたちや

少し疲れたサラリーマンかもしれないし

夢や希望に疲れた女性たちかもしれない



個包装を開けた瞬間に飛び出す笑顔を思い浮かべながら

買い物をしている人は

間違いなく私はサンタクロースだと思っている


あなたは何を形にして

大切な人にプレゼントを選びますか?


どんなサンタクロースになりますか?



ー病者の祈りの一節よりー

みんなの読んで良かった!