ほぼニート女がゾウに乗りたくてタイに1週間ひとり旅した話。 ~水かけ祭りと、ニセ韓国人と、ときどきマフィア~ 【その8:問題だらけのバス移動】

前編: ほぼニート女がゾウに乗りたくてタイに1週間ひとり旅した話。 ~水かけ祭りと、ニセ韓国人と、ときどきマフィア~ 【その7:パタヤビーチへようこそ】
後編: ほぼニート女がゾウに乗りたくてタイに1週間ひとり旅した話。 ~水かけ祭りと、ニセ韓国人と、ときどきマフィア~ 【その9:ニセ韓国人のユジン】

世界遺産のアユタヤに行きたい

ユネスコの世界文化遺産に指定された古都アユタヤ。

タイの歴史が詰まったような場所である。

その日は丸一日使って行くことに決めた。


ガイドブックではモチットバスターミナルへ行って、

そこからバスで1時間30分ほどと書いてあった。


まずはモチットバスターミナルだ!

と左腕にカタカナで「モチット」と書いた。

もうタクシーは使わないで、バスで行こうと思った。


人生初のタクシーでパントマイム

なぜバスで行こうと思ったかというと、

前日にタクシーでブルった体験があったからだ。


タクシー移動中に運転手に「これうまいぞ」

パプリカみたいな黄色いフルーツを渡された。


こわい。こわすぎる。


心の声
食ったら眠らされて森行きだ


運転手がバックミラーでチラチラこっちを見てくる。

こんなわけわかんないもの食えないよ。いや、マジなに見てんの。


タクシーという個室の中で男と女がふたり。

見たことない果実を渡す男。不信感で白目の私。

目的地はまだか。くそ、渋滞かよ。緊張感が増していく。


その時、私の頭の中の小さなおみそがひらめいた。


(ひらめき)
食べたことにしたらいいじゃん(キラーン)


天才かよ。よっ、埼玉のジョブズ。


フルーツを握る手の甲をできるだけ正面に向けて、

口もとを見られないように食べるふりをした。

今日限りのパントマイマーになろうと思った。


知らない人からもらった物を食べてると思ったでしょ。

安心してください。食べてませんよ。


慣れないマイムでパクパクしていたが、くだらなすぎて噴き出した。


タクシーのお兄ちゃんも女にフルーツを渡したら、

急に笑い転げたからびっくりしてさっさと降ろしてくれた。よかった。


問題の多いバス移動

そんなことがあったのでバス&電車移動が主になった。

しかし難点があった。


市内を走るバスの行き先表示も車内アナウンスもタイ語のみ。

英語で書いてあってもタイ語を英語表記にしてあるので全部わからない。


使いこなせれば最高なのだが、

初心者は簡単に行かない厄介な存在なのだ。


見てもなんだかわからない。

聞いてもなに言ってるかわからない。詰んだ。


頭の中がクエスチョンマークで埋まったところに目の前の停留場にバスが止まった。

めんどくさくなってそこに乗ってみた。(力技)

バスの中には運転手の他に料金徴収の人もいたので聞いてみた。


わたし
モチットバスターミナルって
ここでいいのかな?
バスの乗務員
ペラペラーペラララ(タイ語)


まじかよ。通じてない。


何本かバスに揺られて降りてを繰り返した。

そして多分これかなというバスに乗れた。


しかし確信はない。

自分のことすら信用できていない状態のバス移動ほどつらいものはない。


バスはどんどん街を離れ、人もいないような一本道を進んでいく。

「また間違えちゃったな」ふとそう思った。


引き返そうか、最後まで行くべきか。


進んでいくバスの中で悩んでいた。ひざの上でこぶしを強く握った。

バスのアナウンスが次の停留場のお知らせをした。


わたし
でぇやややぁぁあああっ!!
おりるぅう!!



一か八かでバスの停車ボタンを押した。


バスは止まり、誰もいない野道に降りた。

砂埃を巻き上げながら、走り去って行く。

辺りは草が道を挟むように生い茂っていた。




勝手に降りたのは私のせいなのだが、


わたし
ここどこだよ

と思った。


地球の端にでも放り出されたような気分だった。


戻るにも距離があるので、バスが進んで行った方向に歩いた。

少し進むとドームのような建物が遠くのほうに見えてきた。

じょじょに建物が正体をあらわした。


わたし
バンコク バス ターミナル?
 …ぎゃああ!!



そうです。そこがモチットバスターミナルでした。ひぇぇええ。

あそこで心が折れなければと悔やんだ。

15分ほど灼熱の中を歩きターミナルに到着した。



日本語ができる謎のタイ人がやってきた

お昼すぎにはアユタヤにいた。

バス停は観光客を待ちわびるタクシーやツアーガイドがたくさんいた。


アユタヤは広いのでなにか移動手段が必要だった。


当初は自転車をレンタルして廻ろうと思っていたが、

なんせこの暑さにやられてしまい予定を変更せざるおえなかった。



どうしようかと考えていたら、


謎の男
コンニチワー


背後から男が声を掛けてきた。





つづく!!(いよいよ後半!)

そろそろゾウ!(涙目)

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ほぼニート女がゾウに乗りたくてタイに1週間ひとり旅した話。 ~水かけ祭りと、ニセ韓国人と、ときどきマフィア~ 【その9:ニセ韓国人のユジン】

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