言葉は風になる~谷川俊太郎さん

ひさしぶりにテレビを見た。

テレビのつけ方さえ忘れた感で、

みりえ
テレビつかない!
下の子
コンセント入ってないじゃん
みりえ
あ、ほんとだ。

見たかった録画をつける。

私 「ねえ、コマーシャルって、どうやってとばすんだっけ?」

下の子 「書いてあるじゃん」

私  「ええ? わかんない」

下の子 「もう、貸して! ここ、ほら、ここ押すの!

      もう母さんて、ほんと世話かかる!」


みりえ
すみませんねえ。

てことで見た録画は、8月16日録画の「情熱大陸」。

谷川俊太郎さん。


御年、83歳。

外見はさすがにお年をめしているけれど、しっかりされている。

若い人より働いているのじゃないだろうか。


子供のころから、1人でいるのが好きだったそう。

男の子同士で肩を組んだりするのが嫌だったという。


幼い頃は京都にいたという。

13歳で終戦。

そのうち学校にいかなくなり、詩を書き始める。


大学進学をせず、将来どうしていいのかもわからなかった。

けれど、谷川さんは恵まれていた。


お父さんが、高名な哲学者谷川徹三さんだった。

谷川さんが詩を書いていたノートを見て

知人の詩人、三好達治にそのノートを預ける。


三好達治はその価値を見出し、処女出版となる。

それが、有名な『二十億光年の孤独』


二十億光年の孤独 (集英社文庫 た 18-9)/集英社

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これは、ものすごい幸運だと思う。

詩なんて、なかなかその良さは発掘されないし、出版されにくい。

よほどの才能があっても、埋もれてしまうのがオチだ。


サイン会で、谷川さんは、ファンに質問される。

「詩を書くとき、何を一番感じてますか?」


谷川さんの答えは、

自分を空っぽにすることを努力して、

言葉がない状態に

自分をまずもっていかないとだめなんです。

言葉をなくするってけっこう大変だからさ、それが一番大変」


これはなんか、わかるな。

自分をからっぽにして、自分を楽器のようにしないとだめなんだ。

いろんな事柄が自分の中を通り抜けていく時に、

いろんなことを感じる。


その微細な感情を、自分の思考で方向づけしてしまうんじゃなくて、

微細なまま感じる。

微細な感情を、自分の枠で決めつけてしまうと、陳腐になるから。


元夫の書く詩は、とても好きだったなあ。

若いころは、見たことのない世界の広さと深さと。

35歳くらいのものは、言葉から、色と匂いと肌触りが感じられた。


その頃、私は言葉をうまく扱えなくて、とてももどかしかった。

今もうまく扱えているとはいえないけれど、その頃に比べれば、

自在に使える。



 

ナビゲーターが質問する。

「詩は、世の中に必要ですか?」


「(必要も何も)最初から、存在している。

ポエジー(詩情)っていうものは、人間が生まれた時から

すでに感じていた。

それを言語にはできなかったかもしれない。

それを言語にするのが、詩人の役目だと思ってるんですがね」


最近の世情について、

「戦争はなくならない、から始める」


怖い、と感じてしまう。

個人は、大きな流れの中では、無力なのだ。

あれほど愛されている詩人も、力のなさを感じている。


それでも、私は私の可能性をこえたいのだろうな。

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