脳出血で寝たきりになった父(障害1級、要介護5)とバーベキューした話(4)

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前編: 脳出血で寝たきりになった父(障害1級、要介護5)とバーベキューした話(3)
後編: 【労災を断念】脳出血で寝たきりになった父(障害1級、要介護5)とバーベキューした話(5)

 ※ この話は、こちらの続きになります。(1) (2) (3)


 11月4日(火)に父の麻酔を止めた。

 医師の話では、麻酔をやめれば目が覚める「可能性がある」とのことだった。

 仕事帰りに病院を訪れた私は、父の姿に思わず息を呑んだ。


 目は、確かに開いている。


 しかし、その黒目がぎりぎり一方向に偏ったまま、微動だにしない。


 私が顔を近づけようが、手をかざそうが、無反応。


 そして、まばたきを全くしなかった。


 脳出血の影響で、眼球運動に支障をきたしているようだった。


 申し訳ないけど、こわくて……あまり直視できなかった。

 (なので、どちら側に寄っていたは、正直なところよく覚えていない。)


 目が乾かないんだろうか?


 不安になった私は、看護師さんに声をかけた。

 そして、水分を含んだガーゼを目の上に当ててもらった。

 それを見届けで、自宅に戻った。




 数日後、病院から、父は自発呼吸は出来るようになったものの、どうしても呼吸が弱いので気管切開に切り替えたいという話があった。

 11月10日に、気管切開に切り替えた。

 声は出なくなってしまうが……正直、他に選択肢がなかった。


 そもそも、声以前に、意識が回復していないのだ。



 翌日、母に電話をかけた。

 母が父に声をかけると、その声に1回だけ、身体を微妙に揺らしたらしい。

 ただ、確信など持てない。毎回、反応があるわけではない。


 また、同じように主治医が声をかけても、全く反応しなかったそうだ。


 目に見える変化と言えば、それまでぽかんと開いていた口が、閉じていたことだった。

 気管切開を行ったのが原因かどうかはわからない。

 もしかしたら、呼吸が楽になったのかもしれない……。

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