高木教育センターのありふれた日々(7)

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  彼女とは、一緒にバレーをしたり、パーティに出席したり、多くの話をする機会に恵まれた。とても綺麗な高校生だったので、アメリカ人にも人気があった。また、英語が上手だったのでアメリカ人も話しやすかったのだろう。

  親しくなると、彼女がとても頭が良いことが分かった。私が帰国してからも、アメリカ人のエリックが私の塾で英語を教えてくれているときに一緒にマオコに会いに行った。その時、彼女は奈良にいた。

  しばらくすると、彼女はNHKのアナウンサーとして活躍を始めて驚いた。

1965昭和40年)、大阪府に生まれる。その後、父・小谷伝(NHKアナウンサー)の転勤に伴って小学校のうち3年間をオーストラリアで過ごした。学歴は、アメリカユタ州のスカイヴュー(Sky View HighSchool)高校を経て[1]平安女学院短期大学英文科卒業。1986昭和61年)から1990年平成2年)まで、日本航空にてキャビンアテンダントとして世界37都市・2,560時間勤務した

  お父様がNHKの偉いさんだと聞いていたので、その関係で職を見つけたのかもしれない。しかし、才能のある女子だったので当然だと思った。超忙しそうだったので、もう会える機会はないと思い番組を見ていた。

  しかし、彼女も結婚離婚を繰り返しオバサンになった。そろそろ時間にゆとりも出来た頃。いつか、また若い頃のように1982年からどうされていたのかゆっくり話してみたいものだ。

第六十七章

「ジャッキー・チェンさんと再会したい」

  1980年のことだったと思う。まだジャッキー・チェンさんがそれほど大物になっていない頃に、初来日だったかもしれない。彼は通訳をつれて当時の人気番組であった{TVジョッキー}に出演した。ちょっとした縁で、私は彼の引き立て役のような役回りで出演させてもらった。

  田舎者の私は上京してTV局を訪れても、右も左も分からずキョロキョロしながら案内されたスタジオに向かった。すると、一人の男とすれ違った

「ハロー」

 と言ったので、

「変な日本人だなぁ」

 と思ったら、それがジャッキー・チェンさんだった。

ジャッキー・チェンと「TVジョッキー」で共演しました。  

(7000回再生)https://youtu.be/sMdPLgzTjeQ  

  さて「TVジョッキー」ジャッキー最後の出演コーナーですが、私はこのシーンが今回のジャッキー「TVジョッキー」出演における最も貴重かつ興奮したシーンでした。まずはいきなり『燃えよドラゴン』のテーマ曲に乗ってブルース・リーことリーさんの物真似男性(恐らくは一般のファンの人でしょうけど、このちょっと中村頼永さん似のリーさん信者の詳細情報求む!)がスタジオに登場!
それにしても、この中々気合いの入ったリーさん信者の物真似アクションを傍らでジャッキー・チェン本人が見ている!これは相当凄いシチュエーションです!!
そしてリーさん物真似男性が自分のパフォーマンスをヌンチャクならぬホース・ヌンチャク(爆笑!)で締めてくれた後、またも土居さんの掛け声でいよいよジャッキーが演武を披露する時がやって来ます!(拍手)。
 出典 ↓http://blog.goo.ne.jp/dragonfever1127/e/1d6bbb638b3b47a64308eabda348c6ee?st=0#comment-form

第六十八章

「出る杭は打たれる」

 26歳のときに小さなアパートの一室で学習塾をはじめた。名古屋のどこの予備校も雇ってくれなかったから仕方なかったのだ。それでも、名古屋大学卒とアメリカ帰りということで信用してもらえたらしく1年目から黒字だった。

 それだけではない。地元中学校から毎年「四日市高校」に合格できるのは1名か2名だが、私の塾からは2名、3名と合格者が出だした。それを広告に書いたら

「水増ししているだろう!」

 とイタズラ電話で脅迫まがいの嫌がらせを受け続けた。しかし、人口15000人くらいの小さな町だから嘘などすぐバレる。地元の北勢中学校だけでなく、隣町の藤原中学校や大安中学校の上位の子が通っていることなどすぐに知れ渡った。

 そして、今。ネットが普及してきたので4年前に「京都大学」の英作文の添削を始めた。すると、通塾生はもちろん通信生にも京都大学医学部、阪大医学部、名大医学部などの合格者が続出してきた。

 すると、またまた

「水増ししているだろう!」

 の掲示板の嫌がらせの書き込みやら、脅迫まがいのメール、イタズラ電話がかかってくる。よっぽどヒマなんだ。他人をこきおろしても自分の立場が良くなるわけではないだろうに。論理が通じる相手ではないのでスルー。

  しかし、それはそれとして

「北海道から九州まで通信生が増えてきた。これはどうやって信用してもらえば?」

 と考えてしまった。河合塾、駿台なども発表しっぱなしだから問題はないのかもしれない。しかし、三重県の片田舎の個人塾だ。もちろん、ライバル塾などが徹底的に調べてくれたら私の発表に嘘がないことが分かる。

  でもね、結局「信用」するしかないよね。京大に行って

「高木教育センターで添削受けていた人!」

 って調べれば、私のもと塾生の子は名乗りをあげてくれるかもしれない。でも、あげてくれないかもしれない。個人情報だから。大切なのは「授業」と「添削」なので、通塾生、通信生の方が満足して継続してくれている以上、

「これでヨシ!」

 と思うしか今のところ方法はない。四日市高校、桑名高校に知り合いがみえたら、高木教育センターのことを知っているか聞いてもらえれば情報が得られます。

 

第六十九章

「出すぎた杭は打たれない」

  私は小学生の頃からマイペースすぎて、母親にはノロマと言われていた。周囲の人が何を言っても関係ないと思っていた。学校は嫌いだったし、教師の言うことなど耳を貸さなかった。そういう生き方のプラスとマイナスの面はよく分かっている。

  プラス面は意識しなくても差別化ができること。自分の生き方そのものが多くの方と違っているので意識しなくても他塾と違ってくる。マイナス面は、友達がいなくなること。「変なヤツ」と思われる。コインの裏表だし、私は友達の必要性をあまり感じないので問題ない。

  誹謗中傷もあるが、

「出る杭は打たれる」

  と見ている。最近は、

「アイツは打っても退却しない」

 と思われているようだ。世の中には必ず人をこきおろしたい人がいるので気にしても仕方ない。関わらないのが一番。放っておけばいいのだ。正直言って、そんな人に構っているヒマがない。

  朝起きたら、北海道から九州まで通信生から添削原稿が山ほど待っている。添削して返信したら、次は塾の授業のための準備が待っている。そして、夕方からは授業だ。授業が終わったら、生徒たちから質問のメールやファイルに答える。そして、就寝。

「お前の母ちゃんデベソ!」

 式のイタズラを相手にしている暇はない。そのお陰で、今年は初めて京大受験生が10名を越えるかもしれない。賢い子は、アホな人の誹謗中傷があると

「あんなアホが悪口を言うのなら、良い塾に違いない」

 と逆に信用してくれる。だから、私がアホな人の誹謗中傷は塾の評価を上げてくれると歓迎している。ただで塾のために働いてくれているのだから、感謝してもいいくらいだ。

  四日市高校、桑名高校、川越高校、京都大学、大阪大学、名古屋大学などの受験生は論理的で一生懸命に勉強していく子たちだ。その解答は美しいことが多い。合格の可能性が高い。頑張っている子の背中を押したくなるのは人間の当然の気持ちではないだろうか。

  逆に、人を誹謗中傷するしか出来ない人を見たら誰でも相手にしないし関わりたくない。私が一切、そういう人を相手にしないと分かればそのうち諦める。病気の人には感染しないように距離を置くのが常識ある行動だ。

人は失敗し、叱られてマナーやエチケットを身につける。中学生くらいまでに、それが身についていないと手遅れだ。大人になったら、周囲に迷惑をバラまくだけの人間になってしまう。

  人生を楽しい、意味のあるものにするには自分の大切な人を支えることに使うべきであってワガママで破滅していく人に巻き込まれるべきではない。

第七十章

「京大数学が7割解けると世界はどう見えるのか?」

 皆さんは、東大や京大に合格する人や、ガリレオの書き連ねるような数式を見たときに

「アイツの頭の中はどうなってんだ?」

 と思ったことありませんか?私はある。それで、興味があるので10年かけて高校数学を勉強しなおして、50代で京大を受けて7割正解を確認した。

 すると、・・・

  小さい頃にクジを引くときに、先に引くか後に引くかでよくもめた。

「ズッルーイ!俺に先に引かせろ!」

  しかし、中学校に行って確率を習うと

5本のうち2本当たりなら、先に引く人の当たる確率は2/5。後に引く人の確率は、中学校で習ったので説明は省きますが、同じことになるのは知ってみえますよね。だから、ジャイアンのようなガキ大将が

「俺に先に引かせろ!」

 と言っても

「どうぞ」

と言える。同じ確率で平等なのだから、慌てる必要はない。数学を徹底的にやると、この世で起こる全ての現象には「原因ー結果」の関係があるという確信が生まれる。

たとえば、料理の鉄人と言われる人が秘伝と言われても

「何度の油に、何秒後に入れて、何秒後に出して、厚さを何ミリに切る」

 と分析したら、秘伝などこの世にないことが分かる。名人芸などありえない。受験指導も同じことだ。たとえば、2000題もやれば、大抵の問題は解けるようになる。効率よくやるには、プロの手助けが必要だけれど。

  私は、京大医学部や阪大医学部の受験生を「数Ⅲ」も含めて指導し始めてから世界観が少しずつ変わっていった。

  たとえば、

「クラブ活動の自由化は良いことか」

 という命題の真偽を考える場合、数学の訓練を受けてない方は

「オレは絶対に必要だと思う」

 というだけ。言いっ放しで、「思う」の先がない。しかし、数学の訓練を積むと科学的に考える。私なら

「アメリカの中学ではクラブは存在していなかったが人格形成に問題はなかった」

「イジメの温床にクラブやクラスの濃密な関係が原因になっていないか」

 など、データを集めて検証するわけだ。だから、理系女子たちの目には「思う」で終わってしまう人間の発言は未熟に感じる。「思う」を大声で叫ぶことで意見を通そうとすると

「キャンキャンと、犬なみの知能しか持ち合わせていない騒がしいヤツ」

 と露骨に軽蔑される。だから、四日市高校に進学した優秀な理系女子は中学時代をふりかえって

「中学のときに回りにいたのは、アホな男子ばかりだった」

 と言うわけだ。キャッキャと喚くサルの群れくらいに見えていたのだろう。そんなサル並みの知能の男とつきあえるわけがない。理路整然とした論理性を好むというのは、逆に言うとカオスを嫌うわけだ。ワケの分からないことを感情的に叫ぶ人を生理的に受け付けない。

 「ガリレオ」の湯川先生は、論理的でないので子供と話をするとジンマシンが出た。あの感覚だ。私にはよく分かる。

 京大数学が7割解けるようになると、世界がこんな風に見え始めるわけだ。

 

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