あなたらしいWEBデザイン ~それぞれの大切な想いや夢を形作る WEBデザイナー ~

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ハマると極める父。


僕からしたらその極め方がついていけないレベルですね。

仕事にしていたら すごかったんじゃないかと思います。




ただ父は厳しかったです。


生活にしても とくに勉強についても厳しかったから、僕はなんとなくいつも 父に認めてもらえないと感じていました。


中学校へ入学した直後くらいに父の通勤時間を考慮して県内の都市部へ越すことになりました。両親から引っ越しのことは知らされていなくて、僕が転校することは学校の担任の先生からはじめて聞かされました。



ビックリしますよね。



「ええっ!なんで???」な気持ちです。




笑い話ではなく 家族から説明がなかったことがショックだったけど、


比較的厳しい家庭環境だったので、それに従うしかない・・・






小学校から一緒の仲良しの友達とも離れてしまいました。




転校先の中学校では


みんな同じ小学校から上がってきたので 転校したばかりの僕には慣れるのに苦労しました。


佐賀県の地方には方言もいくつか種類があって、なんとなく自分の方言を隠したくて博多弁になろうとした。


振り返れば中学校の3年間、うまく学校の雰囲気にも溶け込めなかったし、自分と周りの友達との関係に希薄さが拭えないまま過ごしていました。学年が上がるにつれて、授業もサボっていたし、学校に行っても楽しくなかったです。



高校へ進学しても、そんな自分はあんまり変わらなくて


1年生の夏休みごろからは、もうすでに学校に行ったり行かなかったり。

出席日数もギリギリで、中間・期末テストだけ要領よくこなして、不良でもなく真面目な方だけど、ふわふわした登校拒否になっていました。




そのころ、家ではゲームに夢中だった。


自分でゲーム機を買って、そのとき人気だったRPGにのめり込んでいました。


ゲームのグラフィックデザインに感動したし、ゲーム音楽も好きでした。




そんな僕に両親も悩んだと思いますけど、当時の僕はあまり自分を理解してもらえているような気がしなくて反発もあったと思います。





中学から高校をそんな感じで過ごしたので


進学については大学受験をあきらめて コンピューターグラフィックスの専門学校へ進学。


ここでは興味のある分野に集中して学ぶことができました。


授業では色の組み合わせの知識や概論・パターン。


色彩検定を受けたり、色彩に関する心理についても勉強した。





課題に出されるものを「Photoshop」や「Illustrator」を使ってデザインをしたり、3Dソフトを使ってコンピューター上の人型を歩かせたり、動画を制作したりしました。


グラフィックデザインの世界が楽しかったし、音楽もパソコンで独自で作詞作曲をして遊んでいたのが懐かしいです。




学んでいくうちに、これでプロになりたいと思うようになりました。でも就職を叶えるためには、それ相応のコンピューターの設備が必要でした。周りで同じようにグラフィックデザインのプロを目指す生徒は、自宅でも必要な設備を持っていました。



僕にとっては ただ卒業しただけでは就職は難しく、当時の僕には高い壁に感じてその現実に挫折してしまいました。20歳くらいのとき、半ば投げやりな気持ちになって3年間のうち2年で専門学校を中退。




それから約10年、フリーターみたいな生活が始まりました。


中退後4年ほど、本屋さんでアルバイトをして帰ったらゲームをする。



気持ちの中では「何かをしたい」


でも何でもいいじゃ仕事に就く気になれなかったです。




何かは学んでおこうと通信制の大学に入って、経済や心理の勉強をしました。将来のことも考えたり、祖母のケアがしたくてホームヘルパーの資格も取りましたが、アルバイト生活は変わらず、モヤモヤしたまま時間が流れていきました。



本屋さんから、NHKの委託外交員の仕事。合間にバイクの免許を取ったりもして過ごしながら、いくつかのアルバイトを経験して、オフィスビルやテナント商業施設の清掃会社の正社員になりました。





このころ、本屋さんにいるころに出会った彼女と 子供を授かった時期に結婚。


仕事はやろうと思えば こんな僕でもなんとかなった。





そういう時期に自己啓発の本や個人ビジネスのセミナーなどに出かけ、社会人の視点から新しい価値観や世界に触れるようになりました。




それと同時に結婚してからは将来のことを考えるようになり、収入を上げていくためのきっかけになればとWEBデザインの技術や知識の勉強を始めました。

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